• テキストサイズ

非日常パラダイス・第二部【暗殺教室】

第4章 泥棒の時間




その想いが通じてか、視えてか…

ケイトさんは、驚きで目を見開いていた。


それに向けて、私は言い続けた。


少しでもわかって、これからの足しになれば…

そう、思ったから……


殺せんせー「自由に生きればいい。

自分を閉じ込めず、好きに走っていっていいんです。


制限を作っているのは、周りではなく自分です。


気遣い過ぎず、殺さず…

自分がありたいように、自由に羽ばたいていいんです。


受け止めてくれる人が、ここに居るんですから^^」

ケイト「…(涙目」

そう言いながら、そっと抱き締めて頭を撫でると

黙ったまま俯いているのが、視えた。


殺せんせー「だから、ケイトさん…

大丈夫ですよ…(微笑&抱き締め、背と頭を撫でる)


好きなように、ありたいように生きていいんです。

私も、先生方も、クラスのみんなも受け止めてくれます。


だから…

だいj
どごっ!!
殺せんせー「ぐはあっ!!・・;」

その衝撃は、とても強くて

今までのような加減をしてきたようなものではなかった。


だからこそ、余計に避けていいものではないように感じて

避けずに、そのまま受け止めることを選んでしまった。



殺せんせー「何で急に腹を殴るんですか!!;

先生じゃなかったら死んでましたよ!!?;(滝汗」


そう叫ぶ中…

その左拳を、未だに腹に触れたまま震えているのが目に入った。



そして…

一粒の透明な雫が、草むらに落ちていったのもまた見えた。



ケイト「震え)…うるさいんだよ…バカっ;」


声をひきつらせながら言うそれは

とても辛そうで、それでいながら嬉しそうで……




昔の自分と、同じだった…


自分も人も信じられないまま、絶望しか見えないまま生きてきた。

一つの理しか、信じられなかった。


ケイトさん、あなたもまた…

相手に何をされたとしても大事にする事しか
その笑顔を見ることで得られる幸せしか、信じられなくなってしまった。



何をしても、何も感じなくなるよりも前に…


取り返しのつかない事になるよりも前に…

失った時は、もう戻らない…


でも……時は繋がる…


それ以上に、満ち足りたものへ…

何よりも、掛け替えのないものへ……


(殺し屋時代の光景と

あぐりとの光景が、脳裏にありありと浮かぶ)

/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp