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非日常パラダイス・第二部【暗殺教室】

第4章 泥棒の時間




カルマ「十二分に悩んできたのは目に見えてる。

そんなに気にしないで、次に進も?(微笑&なでなで」

ケイト「うん;」

カルマくんに頭を撫でられながらも
涙ながらに頷くケイトちゃんを見て、僕は少し安心した。


だって、今までに見たことのないぐらい

どこか晴れ晴れとしたような…
感情を、ちゃんと吐き出せたように見えたから。


ケイト「私の一族の問題だから…;

迷惑かけるわけにはいかないってのもあって;(ぐすぐす」
カルマ「はいはい、わかってるわかってる^^(なでなで」

そう言うカルマくんの眼は、とても優しく見えた。


カルマ「ただ卒業までに死ぬってのはどうなの?(ゴゴゴゴゴ」
ケイト「ごめんなさい;」

が、その直後に両頬をつねっていた;


そんな光景を見ながら、仰向けに寝ていた殺せんせーは起き上がって…

ケイトちゃんの前に立った。


ケイト「?

殺せんせー、もう大丈夫なの?」

そう心配そうに尋ねていたけれど、殺せんせーは


殺せんせー「あなたは…

昔の私に、よく似ている」

ケイト「え?」


殺せんせー「誰にも言えないまま、一人でいることを選んだ。

涙で苦しい時も、悲しい時も…


その気持ちを押し込めて、生きてきた。


(私も、昔はそうだった。


誰も信頼できず、信じられるものといえば…
人は殺すと死ぬという事実だけ。

ここだけは違う。
しかし、私と同じになる可能性などいくらでもあった。


相談なんて、考えもしなかった。

心を打ち明けることも、抱いてきた想いも…
向き合うという意味も解らぬまま、全て押し殺して……)



悩みも、考えも…

抱え込んだ全てを、打ち明けようとはしないまま。


背を向け続けて…



心の中の叫びも、全て押し殺して…


けどね。

大切なものができれば、あっという間に崩れる。



えてして、得るものはといえば…

たった一つ変わらない点がある。


それは、苦しいものだったりもする。

けれど、一緒に居る喜びはそれをも遥かに凌駕する。


下らないことをしたり、はしゃいだり…

でも、それで負担をかけているんじゃないのかと
負い目を感じて、距離を取ろうとしがちになってしまう。


あなたのことです。

もう既に…
少しだけ、距離を取ろうとしているんでしょう?」

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