第4章 泥棒の時間
ケイト「ごめん……ごめんっ;;(涙)
ひっく;(しゃっくり)
言えないまま…
言わなくて、そのままでいようとし続けてっ……;
結局、言えばいいんだって解った時にはもう…
シルバーウィークが始まった時でっ;
既に復活させて浄化させた後で!;
もう、取り返しがつかないことに;
どうにもしようがないぐらいになってて……;;
それよりも…
一族が、苦しんで暮らしてたのが嫌で…
それを視てたら、どうにかしたいって思って…」
その直後、僕等の目にまで視えたのは『昔の光景』だった。
ケイト「私には、視えるから;;
苦しんできたそれも!;
その境遇に哀しい思いをしてきたこともッ!!;」
その声は悲痛で、視えてきたものもとても悲痛だった。
化け物呼ばわりされ、否定され続け
護り続けてきた立場から一転、200年ほど続いた。
その200年後に、記憶を消さない限り
噂を消さない限り、どうにもならなかった。
誰かを護るために力を使って、殺された男の無念。
その男によって、力をばらされ
その研究によって、血、肉、骨…
様々な理由から、狙われることが多くなったこと。
幸運に恵まれるなど、様々な伝説が生まれては
好き勝手にされ、それらから護るために結界内に閉じこもったこと。
空間ごと別にして、干渉できないようにしたこと。
無念もまた含まれていて、闇だけが遺されたこと…
その闇が、空間ごと一体化したことで
大岩をどかせただけで、闇の化身となって出てきて危険だったこと。
ケイト「だから…;
自分にできることは何かないかって、必死だったんだ。
大岩の封印も9月1日までだからっ;
それで…
あぁいうことぐらいしかできなくって;
その闇だけは、解放されないまま死んでいったから!;
それでまた、ここに来る人が苦しむのは嫌で;
それでっ…;;」
カルマ「大丈夫(微笑)
言いたいことは伝わった。
俺の方こそ、嫌だからっていきなり叩いてごめん。
必死に考えて、その上で決めたんだよね(なでなで)
相談して欲しかったけど(要点」
ケイト「ごめん;」
カルマ「もういいって^^(ぽんぽん(頭を軽く叩く)」
そうして、笑い合った。
(4月26日AM0:42~AM3:06、59~65(7ページ)更新)