第1章 カエデの時間
カエデ「そうと決めたら、一直線になっちゃうんだ。私^^//」
茅野はいつも、後ろからずっと暗殺の手助けをしてくれる。
だから、サポート向きのタイプだって思ってた。
けど、好きなものをテーマにした暗殺となると
こんなに行動力があるとは思わなかったなあ。
ケイト「ぐーぐー」
渚「なんか…寝ちゃってるけど;」
カルマ「色々と考えてくれてたみたいだよ?
微妙に角度にも変化を加えてたみたいだし
それに対する計算だとかもずっとやってて、その上に…
爆破物の外機と、対せんせー弾自体
一週間前からプリンの液に付け込んでたみたいだし。
茅野ちゃんと同じタイプかもね。
夢中になると、周りが見えなくなって一直線って所は(微笑」
渚「…
うん。確かにそうだね(微笑」
そう言うカルマくんに、僕は頷いた。
言われてみれば、その通りだ。
いつだって真っ直ぐで、全力で力になろうと向き合ってくれる。
(エプロン姿で、ベンチに横になって眠りについているケイトを見る)
くたくたになるまで
自分の体のことさえも、何も考えずに必死になれる。
頼りになる相談相手であると同時に
少し、心配でもある人だ。
カルマ「ほらケイト、起きなって。
起きないとキスしてハグしてそのまま襲うよ?(にやにや&悪魔笑い」
ケイト「ぐー」
渚&カエデ『やめてあげて!!・・//;』
こうして、殺せんせーがいない日
日曜日が過ぎて、月曜になった。
殺せんせーが教室に来るよりも前に作業は進んだ。
茅野「一晩冷やし
プリンが固まった頃合いを見て、冷却パイプを抜き取る。
さらに、天井部に密閉ボルグを抜き取り
型枠と本体の間に空気を送り込み
そして、外部ロック解除!!」
それと同時に、僕等の前にプリンが開けた。
カエデ「型枠をプリンから外したら
緩めのゼラチン、寒天で滑らかに整えて
別に作ってたカラメルソースを天井にかけ
表面をこんがりあぶれば…」
『ごく)…
完成だーーー!!(微笑』
巨大プリンが、僕等の前に開けた。
それはとても雄大で、僕らを喜ばせるには十分で…
ケイト「爆発すんのもったいないな;(ぼそ」
ケイトちゃんも言ってた通り
プリン爆殺計画に使うのが、もったいなく感じるほどのものだった。