第3章 フリーランニングの時間
渚「…ケイトちゃんらしいな(微笑)
(過ぎていく時間と、それまでの経験…
それらが、いつの間にかたくさんの人とつながりを持つことに繋がっていった。
それによって、今ここに居る。
それまでが、どれだけ過酷だったとしても…
きっと、後で笑っていられる。
そんな何かを掴んだって確信が、あったんだろうな」
そう笑いながら
涙目のまま次のページをめくると、それにはまだ続きがあって…
『少しでも、笑える未来に近付ければ…
そう、思ったんだ。
私が幸せそうに笑っただけで
安心して笑う、そんなみんなの姿を視て…私も、安心して笑えた。
なぜか…
ふと、どこまでも生きていけるって気になれた。
だから…
何度言っても、足りないよ。
『ありがとう』
この想いは……
言葉なんかで、表現できるほど容易くなんかはない。
だから…
また、こうやって笑っていられるかな?
また、一緒にバカみたいなことやって笑っていたいな。』
渚「あっはっはっ^^//;(涙」
また、膝に涙が零れ落ちていった。
その時には、矢田さんたちが牢屋から脱走した頃で…
ケイト「?何見て…ってあ゛あ゛あ゛あ゛!!;
私の日記!!!;」
カエデ「ダメだよ渚!!;
乙女の秘密を見るなんてダメ!!;」
渚「え!!??;」
カルマ「っていうより、今の叫び声で気付かれたかもよ?
逃げた方がいいんじゃね?(汗」
そう言いながら、親指で後ろを差していて…
その方向を見ると……
烏間「見つけた!」
ケイト「逃げろおおおおおお!!!;」
『わあああああああ!!!!;』
そうして、僕等はまた走っていく。
ゴールはどこに繋がっているかもわからない。
それでも、まだまだ道は続いていく。
思わぬ時、思わない瞬間で襲い掛かってくるそれらに
打ちのめされる時だって、いっぱいあるかもしれない。
…だけど、ふと思ったんだ。
皆と一緒なら、何でも乗り越えられるって。
渚「ははっ^^」
なぜか、笑えてきた。
だって、今……
同じ道を、すぐ隣で一緒に走っているから…
『大好きだよ!!^^』
日記の『最後の言葉』を胸に、僕は走りながら笑ったんだ^^
(4月22日PM11:43~23日AM1:15、41~46(6ページ)更新)