第23章 目覚めの時間
あの時…
感謝してくれたことも(第二部・382~383参照)
話そうとした時…
辛い思いでいっぱいになった時、無理に話さなくていいって言ってくれたことも
(第一部・363ページ)
あの後で、話したくなるまで待つって言ってくれた時も…
解っても、解らなくても…
ありのままに受け入れてくれたことも
復讐に費やそうとしていて
そんな中でも
ケイトちゃんは、明るく声をかけてくれて
毎日を、一緒に笑って楽しめたことも…
全部が…
私にとっては、宝物に変わっていた。
戻ってきたっ…;
帰ってきた
やっと…
そう、実感したっ;
涙が次々に頬を伝う中…
両腕で、ケイトちゃんを必死に抱き締めた。
当のケイトちゃんは
意味が解らなくて、さっきまで尋ねまくってたけれど…
途中から、抱き締めて…
ケイト「よしよし(微笑」
背中を、優しく撫で続けてくれた。
カエデ「うっ;ひっく;
ああああああっ;
うああああああああああああああああっ!!;;」
それに私は安心して…
余計に、次々に涙が零れ落ちていった。
その叫び声は…
病室の外にまで響くことになった。
そのことから、二人が入ってくると…
渚「!!」
カルマ「…」
二人は、目を丸くして…
ケイト「あ。
カエデ、落ち着かせるの手伝って;」
そう、二人に向けて呟く中
一番先に動いたのは、渚だった。
渚「…っ(涙目)
ぁっ…(涙」
荷物を落ろすや否や
涙を流しながら走り出し、ケイトちゃんに飛びついた。
どずっ!
ケイト「いぐおっ!!;」
渚「うわあああああああああああああああああああっ!!!!!;;」
両目から涙を流しながら
扉のある右側から抱き着き、左右から抱き締める形になった。
そして…
渚の中でもまた…
渚「心配、したんだからっ;
一生、目ぇ!;覚まさないって!!;
言われ゛っ;
えっ;
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!・・;;;;」
ケイト「解った!;
解ったからとりあえず落ち着いて!!;」←解ってない
その時、ケイトちゃんの頭の中では…
?しかなかったらしい。