第23章 目覚めの時間
それでも…
カエデ「じわっ)っ;ぅっ;;」
ケイト「?カエデ?」
少し頭をあげられた状態で
リクライニングされたベッドに横たわったまま、私を見つめる。
その視界が、一気に白で染まっていった。
それでもっ;
戻ってきていいのか…
傷付けた私に、そんな資格があるのかっ…
ずっと、気にしてた。
後悔してた。
もっと、早くに相談してればって…
それでも、ケイトちゃんは待ってくれてた。
笑って…
どんなことが解っても、そのまま受け入れてくれた。
笑顔で、抱き締めて…
それが、私にはたまらなく嬉しかったし
もう二度と、見れないって思ってたものだったから……
余計に、手放したくなかった。
前の時みたいに…
試練(第一部・345ページ参照)で言ってたように……
その言葉を護ってくれた。
私も、痛みで苦しんでた時…
カエデ(今日は一段と痛むなぁ…;
でも、我慢しなきゃ。
これも、復讐のため)
とす
カエデ「?」
ケイト「カエデ~、眠い~;」
カエデ「何で後ろから抱き締めてきてんの!?・・;
!!(あれ…痛みが、なくなった?」
あれから、襲って来る痛みは減っていった。
一緒に居るだけで
ただ、触れただけなのに
痛みが、和らいでいった…
帰って来て、いいんだっ…
ケイト「おかえり、カエデ^^」
いつもみたいに、手を差し伸べて…
笑って、受け入れてばっかり…っ;
悩んでたのが
まるで…バカみたいじゃないっ;
カエデ「あああああああああああああああああああっ!!!;」
ケイト「!?;どした!?;」
カエデ「うああああああああああああああああっ!!;;」
ケイト「!;
だから一体どうしたか教えてくんなきゃやりようが;(あわあわ」
カエデ「あああああああああああああああああっ!!!;」
それから私は、泣き叫んだ。
叫びたかった声も
想いも…
全部、込めながら…
ごめんなさいも、ありがとうも…
全部…
全部、大事なものだって自覚した上で……
ケイトちゃんを抱き締めながら
震えながら…泣いて泣いて、泣きじゃくった。
あの時みたいに…
ケイトちゃんの両腕の中で……