第23章 目覚めの時間
ケイト「…カエ、デ?」
薄れゆく、夕暮れの灯りが差し込む病室の中…
病室に響いたのは、ケイトちゃんの弱々しい声だった。
カエデ「!!」
それに私は、驚きから目を見開いて
あわてて距離を取って、ケイトちゃんを見た。
すると…
ケイト「……?どしたのカエデ?(きょとん」
いつもと変わらないケイトちゃんに、私は…
私は、嬉しさと怒りと…
色んな感情で一杯になって、押さえきれなくって
ケイトちゃんに飛びついた。
ケイト「!?;どした!?;」
カエデ「うっ;
うああああああああああああああああっ!!;;」
不安だった。
不安で不安で…
どうしようもなかった。
もう二度と、話せないかもしれないとも思った。
それが…
どうしても嫌で、仕方なかった。
カエデ「ケイっちゃっ;
わたっ;し;
大好きだよ…」
ケイト「?」
カエデ「ずっと…ずっと、言いたかった。
大好きだよ、ケイトちゃん;;
本当にっ…
本当に、ありがとう;;」
声をひきつらせながら
涙で声が詰まりながら…
それでも、言葉にした。
絶対に、この両腕の中から離したくなかった。
そんな中…
ケイト「?それよりも、大事なこと忘れてない?」
カエデ「…え?(きょとん」
ケイト「おかえり、カエデ^^」
カエデ「!!」
その言葉と共に、風が入ってきた。
風で髪がはためく中…
私の中では、たくさんの想いが入り混じっていた。
ホントは…
戻って、きたかった。
ケイト「親~友っ!^^♪」
隣を歩いている時、私の右肩に左肩を当ててこられて…
カエデ「くす)…
神様!^^♪」
ケイト「!;それはやめようよ;」
カエデ「え~。気に入ってるのに(くすくす」
ケイト「恥ずかしいよ~//;」
あの時みたいに、戻ってきたかった。
笑って、泣いて、怒って…
たくさん…
たくさん、もっと一緒に過ごしていたかった。
それでも…