第21章 迷いの時間
それは…
『カルマなら、大丈夫だよ』
そう、笑顔と共に言っているように感じた。
カルマ「くす)…
ははっ^^
ホント…バカ」
なぜか、目の前が涙で滲んだ。
鼻の奥がツーンとした。
とても…
なぜか、温かく感じられる。
カルマ「じゃ、また晩に来るから(微笑」
そう言って、優しく頭を撫でると…
くすぐったそうに
口角をあげて、少し頭を動かした。
その変化が、俺にはとても嬉しかった。
目を細めながら見える光景は…
とても、貴くて、大切で…
凄く貴重なものなんだって、否が応でも解らされた。
だからケイト…
ケイトなら、きっと…嫌がると思う。
それでも、行くよ。
俺が信じる道を
ただ信じて、ひたすらに進めばいい。
それを殺してしまえば
俺が、俺じゃなくなってしまう。
だから、そう言ってくれたんだと
俺は思った。
…殺すよ?
それが、殺せんせーの救いになるって信じてるから…
それが
今までの学びに対する、恩返しになるって信じてるから…
何より、ここ(暗殺教室)は
大切なものを、たくさんくれた。
その最後に、やらないといけないこと…
それこそが、暗殺なんだ。
俺たちの絆は、それから始まったんだから……