第20章 冬休みの時間
ちゅんちゅんちゅんちゅんっ
そんな雀の鳴き声が聞こえる時…
ばぁん!!(扉を叩き開ける)
Davie「Kate!!」
カルマ「…;」
騒がしい人はやってきた。
荒々しく扉を開ける中…
「お静かに!!;」
「重症患者なんですよ!?;」
医者と看護師が、必死になって止めようとしていた;
Davie「カルマ!What's wrong!?(青ざめ」
カルマ「えっと…
ケイトの祖父母に聴いた?;」
Davie「聞かずに来た!」
カルマ「ダメだこりゃ;)
…;」
それから後…
医師たちの制止を振り切って走ってきたようで…;
烏間先生たちが説明していた。
その寝ている間に
殺せんせーが来ていたみたいだったけど…
(枕元にプレゼントが置いてある)
そんなのは、俺にはどうでもよかった。
それよりも…
俺の目は、ケイトが目を覚ますかに向いていたわけで…
渚「ケイトちゃん…」
烏間先生が説明している間に入ってきた、渚くんに気付かなかった。
カルマ「!」
渚「容体はどう?
まだ、目を覚まさないの?;」
しょぼくれた顔で、不安の入り混じった表情で聴かれた。
それでも…
結果は、変わらないまま。
カルマ「いや…
まだ、眠ったままだよ。
一度も、意識を取り戻していない」
険しい表情になっているのは、自分でもわかってた。
眉間にしわが寄っていることも
声が、気付かぬ内に低くなっていることも…
震えていたことも……
渚「……
そう…」
そう言いながら、目を伏せて
俺とは反対側…
寝かされているケイトから見て、左の方へ回った。
渚「ケイトちゃん…」
どうしても、手を握りたかったのだろうか…
不安げな顔をしたまま、その左手を握り締めた。
と、同時に
約束した時に差し出された左手の小指が、脳裏に浮かんだ。
満面の笑みを浮かべたまま、小指を立てて
『約束だよ?^^♪』
そう言って、微笑みながら指を絡め
一緒に指切りをしたことも…
その目の前に広がる光景を見て、なぜか…
言いしれないほど、苦しい感情で一杯になった。
晴れやかな天気とは、対照的に…