第20章 冬休みの時間
ケイト「この戦いが終わったら…
また、一緒に笑い合おう!!^^
約束!^^♪(にっこにこ」
カルマ「くす)…うん(微笑」
それに微笑みながら、小指同士を絡め合った。
ケイト「ゆっびきりげんまん♪
ってほら!カルマも歌って!!」
カルマ「え~?」
ケイト「強制!(ぷんぷん」
カルマ「はいはい^^;(苦笑」
ケイト&カルマ『ゆっびきりげんまん♪
うそついたらはりせんぼん、の~ます!♪
指切った!♪』
ケイト「よし!(満足げに頷き、微笑む)
約束したからね^^(ぱああ&キラキラ」
カルマ「…(微笑)
ん^^(頷く」
あの時…
洞窟で、水かけ合った時みたいに
お互い満面の笑みで、笑い合った。
それが、話せないどころか
笑うことさえもできなくなるなんて…
思いさえも、しなかったんだ。
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カルマ「っ…」
確かに、一度は笑い合った。
息を吹き返した、あの時に…
でも、それだけじゃ嫌だ。
言葉を、交わしたい。
もっとたくさん…
もっと、いっぱい……
言葉にできないぐらい、たくさんある。
想いも、感情も、欲も…
抱き締めたい、触れたい、反応が欲しい……
たくさんの感情が入り混じって、上からでも覆い被さりたくなる。
でも、そうしたら…
きっと、歯止めが利かなくなる。
起きるまで、何度でも揺さぶりたくなる。
何度も耳元で叫びたくなる。
何度でも…
思いのたけをぶつけたくなる、叫びたくなる。
だから…
ただ、こうやって手を握り締めることしか出来ない。
それが、とても非力に思えて…
それが、悔しくて……
ねえ、ケイト…
俺は、少しでも力になれてた?
あの時、あぁするしかできなかったんだ。
ケイトの覚悟は、十二分に伝わってきた。
あの火の海が
たぶん、両親を失った時と被さったと思う。
燃える車から助けようと、必死に手を伸ばしながら
気を失ったことも…
だから、ああするしかなかった。
そうすることで、助けた気になってた。
ケイトの意思も、心も、感情も…
それで、後で嬉しそうに笑った笑顔も……
でも…
本当に、それでよかったのかな?