第20章 冬休みの時間
そして現在…
カエデの病室では……
その想い出と共に、涙が込み上げていた。
殺したくなんかなかった!!;
傷付けたくなんかなかった!;
なのに…
私が…止め切れなかったから;;
カルマ「きっと…
ケイトじゃなきゃ、茅野ちゃんの心を開けない」
ケイトちゃんが私の所へ行こうとする中
渚は、止めようとしていた。
それでも、その言葉に踏みとどまったんだ。
実際、殺されたのは同じだった。
少なくとも…
そう、想ってた。
けれど、違っていた。
真相を知って、それでもケイトちゃんは
私に向ける眼を、全く変えなかった。
真っ直ぐで、優しくて…純情で……
どんなことになったって
絶対に、護り抜こうとしてくれる。
大事にしようとしてくれる。
それが嬉しくもあったし
とても幸せだと思った。
でも…
こんなの、ないでしょ;
だって…
やっと、打ち明けられたって思ったのに;;
友達なんかじゃない…
ホントは……
ホントは…
お姉ちゃんみたいに、慕いたいって想ってたのに;
何で……;;
ケイト『お前なら、何されてもいいから^^』
ホントは、私の心を誰よりも理解してくれてたから?
ケイト『大丈夫…大丈夫だよ、カエデ^^』
名前よりも、何よりも…
私の人格を、慈しんでくれてたから?;
ケイト『大好きだぞ、カエデ^^♪』
本当に大好きなのは…
私の方なんだよっ?;;(涙)
だから…
お願いだから、目を覚ましてっ;
そうじゃなきゃ…
誰も、笑えないままじゃない;;
ケイトちゃんがいなきゃ…
話せなきゃ…
生きてる意味なんて、ないよ;
一緒に居たいのに…
話したいのに
言葉を、交わし合いたいのに!!;
謝りたいよ…;
それで、また……
また、一緒に笑い合いたいよっ;
ケイトちゃん;;
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ぎゅううっ
そう想いながら、布団と一緒に想い出の写真を握り締めた。
涙と共に、強く想う中
その写真は…
誰もが、満面の笑顔を浮かべていた。
ありし時の想い出を、ありありと映したまま…