第20章 冬休みの時間
『どこまで時が進んだとしても
それごと、あかりが大好きだよ^^』
そう言ってくれた姉に被さったから……
私は、呆気にとられた。
ケイト「どれだけ騙されてたとしても
どれだけ嘘をつかれていたとしても…
私は、それごとお前を想うよ(微笑」
その笑顔は、とてもはかなげで…
どこまでも美しく見えた……
きっと…
ケイトちゃんは、解ってるんだ。
ただ、こうやってやり取りができる。
生きて、意識があって…
意思を疎通できて、会話ができて……
何より、触れ合えて…
離すまいとする手が、物語っていた。
もう二度と、手放したくないと…
そして私は、悟った。
『ああ…
ケイトちゃんは…
たとえ、殺されたとしても
その手を、決して離さないだろうな』って…
それに、不意に笑いが込み上げてきた。
一人で心配して、突っ走っていたのがバカらしく思えた。
それにケイトちゃんが?を浮かべている中…
私の心の中では、二つの想いがあった。
『嬉しい』
『幸せだよ』
そう、道のど真ん中で
私は立ち止まったまま、ケイトちゃんの手を握り返して
下を向いて、笑っていた。
ケイト「?」
カエデ「いこっ!^^」
そして、私は走り出した。
ケイト「!
負けないぞ~!(微笑」
そう叫びながら、私よりも前に走っていった。
それに私は…
カエデ「どぉーん!♪(体当たり」
ケイト「おわっ!;」のけぞる
カエデ「えっへへ!!^^」
ケイト「何すんだよ(むすっ」唇尖らせる
カエデ「やってみたかっただけー!^^」
そう走り出す私に対し
ケイト「待てこらー!(微笑」
カエデ「待ったなーい!^^♪」
ケイトちゃんもまた、走り出した。
そうして追いかけ合っている内…
なぜか、笑えてきて…
ケイト&カエデ『あっはっはっはっ!^^』
気が付けば、一緒になって笑いながら走り続けていた。
こうして、私たちはかけていく…
紅葉がいっぱいある道を、どこまでも……