第20章 冬休みの時間
それから後日…
紅葉狩りハイキングと称して
私たちは二人きりで裏山をめぐることになった。
ケイト「カルマと渚は用事で無理か。
何やってんだろ(むすぅ~」
カエデ「あはは^^;
(多分…
ケイトちゃんが死ぬ可能性を
少しでも下げようとしてるんだろうなあ^^;」
そう思いながら苦笑いしていると
がっ!
足元にあった小石に気付かないで、こけてしまった。
カエデ「っ~たたっ」
襲って来る痛みに、顔をしかめる中
ケイト「大丈夫か?カエデ」
心配そうな顔で手を差し伸べてくれた。
それを見て、昔の光景が浮かんだ。
カエデ(あかり)「私、動くの好きだから
体操選手か運動選手になろうかな?^^」
あぐり「え?;
怪我をしそうで心配だなあ;」
そんな不安な顔に似ていた。
あかり「見てて、お姉ちゃん!
とぉ~!」
がっ!
ずさぁああ!!
あかり「っぅ~~~~~~;」
つまづいて、派手に転んだ。
幼いながらに、とても痛かったのを憶えてる。
転んだ先に、とがった岩があったから…
その時、とても心配そうで…
冷や汗をかいて、何度も何度も尋ねてきた。
カエデ(あの時の姉ちゃんに、そっくりだな…
ケイトちゃん(くす))
そう、昔のことを思い出しながら微笑んでいると…
ケイト「…デ…カエ…!!
カエデ!!」
カエデ「!?
え?何!?(驚」
いきなり響いた声に、私は驚いた。
ケイト「なあ、本当に大丈夫か?;
何度も呼んでたのに」
カエデ「!
(しまった!;
思い出すのに熱中してて気付かなかった!!;)
だっ大丈夫大丈夫^^;
(必死に名前を呼ぶところも同じだったんだ(苦笑」
ケイト「なんか声が引きつってるぞ。
嘘じゃないのか?
何ならおぶるか?
ほら乗って!無理すんな!」
カエデ「大丈夫だって!
もー、心配し過ぎ^^;」
そう言いながら
私に背を向けて、おぶさりやすいように座り込み続けている
ケイトちゃんの背中を叩いてから
ぱんぱん!と膝についた埃をはたいて
立ち上がった。
すると、ケイトちゃんも
一緒になって、そっとはたいてくれた。
そして…
平然と歩きだす私を見て、とても安心したような顔をした。
それで、今度は私の手を右手で握りしめた。