第20章 冬休みの時間
その間も、ケイトは何の変化もなく
ただただ、静かに寝入っていた。
何の応答もなく、身じろぎさえもなく…
ただ、静かに……
ベッドに力なく横たわる姿が、そこにはあった。
12月24日、PM11:50
12月25日まで、あと10分…
カルマの脳裏に、ある出来事が浮かんでいた。
カルマ「…」
黙ったまま、ケイトを見据える中
浮かんできた想い出は、とても鮮明ではっきりしていた…
それは、11月のある日…
ケイト『おー!
12月って聞いてたけど
カルマの誕生日、キリストと同じだったんだ!!』
カルマ『聖なる日だっけ?
俺には関係ないけど』
ケイト『じゃあAM0:00におめでとうメール送る!!^^』
カルマ『え?
っぷw』
いきなりの発言に
カルマは吹き出し、笑っていた。
そしてケイトもまた…
それを知って、嬉しそうに笑っていた。
カルマ『そんなの別に要らないんだけど?
っていうか
それよりもケイトからの抱擁が欲s
ケイト『送るったら送る!!
カルマの誕生日、一年に一度しかないんだぞ!!??
一番大切な日じゃんか!!(ぷんぷん)
要らないとは何事だ!!!(唇尖らせる』両拳握る
カルマ『っぷw
何で殴る気満々?^^
あっはっはっ^^♪(腹抱え』
ケイト『む~っ)しょうがないじゃん。
だって、腹立ったんだから(ぷいっ』
カルマ『へぇ~。なんで?(ひょこ』顔を覗き込む
ケイト『!!…
カルマが生まれてきてくれて、嬉しいんだよ//
だって…
そうじゃなきゃ、出会えてなかったし……
それに、本気で救われなかったって思うからさ。
あんな風に殴られたり、怒鳴られたり…
そうじゃなきゃ、私は今の私にはなれなかった。
世界で一番感謝してる人なんだから!
だから…
世界の誰よりも、一番最初に祝いたいじゃんか////(ぼそぼそ&ふいっ』
そう、顔を逸らしながら言うケイトに…
カルマ『!…(微笑)
///////(かあああ』
最初こそ驚きばかりだったが
嬉しさと同時に
こそばゆく、恥ずかしい感覚も沸いてきた。
それに返した言葉は…
カルマ『ありがとう//(微笑』ケイトと面と向き合う
ケイト『!…
こっちこそ、いつもありがとう//(微笑』
だった。