第20章 冬休みの時間
そんな中、殺せんせーはというと…
殺せんせー「…異常はない。
だが、力がなくなったことから
それに伴い
それに合うよう組織が置き換わっていこうとしているのなら、説明がつく…
おそらく、それによるものなのでしょうが…
目を覚ますのはいつになることかまではわからない。
おそらく、長期にわたって目を覚まさないことは確実…)
弱りましたねえ;(汗」
クリスマスを祝いに行こうと、こっそり移動した所
たまたまカルマが入ってきて
咄嗟に隠れようとしたが
ちょうどよかった場所は、ケイトのベッドの下以外になく
殺せんせーは液体化して
ジッと、息をひそめ続けていたのだった;
それから後…
祖母は一度、ケイトの家の方に行って
洗濯をしてから、換えを持ってくるとのことになった。
祖父とカルマは、ケイトについていることにした。
カルマは、ケイトが倒れた23日の晩8時から
ずっと付きっ切りだった。
祖父「休んだらどうだ?目にくまができてるぞ」
カルマ「ふるふる)…」
それにカルマは、黙ったまま首を横に振った。
ベッドのすぐ傍にあるいすに、二人が並んで座ったまま…
祖父「ん?」
カルマ「ケイトが目を覚ました時…
すぐ、話せる相手が必要だと思うから」
ぽつりぽつりと、紡がれた言葉…
ケイトに、真っ直ぐに目を向けたまま呟き
そっと、その手を握るカルマを見て…
祖父「…そうか(微笑」
それを見ながら、祖父は微笑んだ。
真っ直ぐに向き合おうとしてくれている。
心情をくみ取って、しっかりと考えてくれている。
それを読み取り、嬉しくも思っていた。
カルマに対し、祖父は
一つの言葉と共に頭を下げ、去っていった。
祖父「…ケイトのこと、よろしく頼む(お辞儀」
カルマ「…俺以外に任せるつもりは毛頭ないんだけど?(微笑」
力なく笑うカルマに
『それは頼もしい限りだ^^』
そう答えてから
そっとカルマの頭を撫でてから
ケイトの頭を、そっと撫でた。
そうして、ケイトの家で連絡を待つと去っていった。
その行動は
二人きりにしておこうという、祖父なりの気づかいからなのかもしれない。