第20章 冬休みの時間
12月25日
クリスマスであると同時に、カルマの誕生日でもあった。
これから書くのは、その前日の話である。
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12月24日
カルマから連絡を受けて、急きょ祖父母が来日した。
祖父は病室に入るや否や…
ケイトの様子を見て、愕然としていた。
見えたのは…
ベッドに横たわったまま
心電図や点滴に繋がれ、人工呼吸器をつけた姿だった。
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意識レベル、300
(痛み刺激に反応なく、完全な昏睡状態)
自発呼吸は弱く血圧も100代
深い昏睡状態にあるものの
特に目立った外傷もなく、経過観察が必要とされた。
以上に伴い、意識が全くなく
痛みなどの刺激に対しても、全く反応を示さないことから
日常動作が全くできない。
バイタルサインはあるが呼吸が弱く
胃腸など、臓器の運動は正常に機能している。
検査などの結果でも、異常はなかった。
原因は不明ながらも、呼吸が弱々しく
意識が全く回復しないことから、ICUで様子見し続けることとなっていた。
ちなみに、今でも議論は続いており
戦闘に伴い、凄まじい衝撃を受けたとの報告から
その衝撃が強過ぎたことによって
一時的に弱っているのでは…と意見が生じたが
未だに、明確な原因が解らないままで
その容体も、現在進行形で改善してはいなかった。