第19章 正体の時間
そんな中
奥田の膝の上を枕に眠るカエデに、私たちは安心したように笑った。
ビッチ「キス10秒で15HITってとこかしら。
まだまだね(微笑)
この私が強制無差別ディープキスで鍛えたのよ?
40HITは狙えたはずね」
前原「俺なら25は堅いぜ」
片岡「もうやだ、この教室…;
私も20はいくけどさ…;(しくしく」
殺せんせー「はぁ…はぁ…」
ケイト「大丈夫か?;」
そんな中、カエデに手をかざすと…
呼応したように、力が応えて
目を覚ました。
カエデ「…私……」
ケイト「…カエデ、どこも痛まないか?
大丈夫か?
ごめんな;
私が、ちゃんと触手を取ってから
それから力を送って治してれば;」
カエデ「何で…
そんなに不安そうな顔をするの?
そんなに言うことないよ。
寧ろ、言わないといけないのは私の方だよ。
だって…
演技だって伝えても、丸ごと受け入れてくれたでしょ?;
それなのに、私はっ;
ケイトちゃんを、こんなっ…;
ぼろぼろにしてっ;;(ぼろぼろ」
ケイト「…カエデ。
心配しなくていい。
治らない傷なんて、この世にはないよ。
そりゃあ
悪化することだってある、そのまま死ぬことだってある。
それでもさ…
私は十二分にもらったよ(微笑&頭を撫でる)
お前から…お前たちから。
大切な、温かくて眩しい日々って宝物をさ^^;」
そう伝える中、涙が頬を伝った。
カエデ「っ!;」
ケイト「だから、心配しなくていい。
お前が、ここに居る皆が…
私は、何よりも大好きだから^^//」
そう、本心からの想いを
涙ながらに語った。
失ったからこそ、解る。
もう二度と、失いたくないという気持ちが。
目の前で、殺されたからこそ分かる。
殺されたくない、目の前で死んで欲しくないという想いが。
だから私は、強くなろうとした。
強くあろうとした。
今は、身体が動かなくても…
この笑顔だけは
大切な人の、笑顔だけは守り抜きたい。
そう、想ったんだ。
色んなものを失った、たくさんの時から…