第19章 正体の時間
そう、思いを巡らせている中
渚「…ある!!教わった殺し技!!」
一つの声が響いた。
渚は最終的にただ一つの有効な答えを導いたようだ。
一方、殺せんせーはついに
自分の急所の防御を解き、カエデの触手の攻撃を受ける。
目論見通り、触手の動きは弱まったので
殺せんせーは吐血し苦しみながらも、自身の触手でカエデの身を拘束した。
その時、2人の目の前には既に渚がいた。
周りは、渚が何をするのかは分からないが
他に案が浮かばなかった以上、全てを渚に託す事にした。
そして、渚は導いた答えを実行に移した。
それは……
『!!!!』
キスだった。
ビッチ先生直伝の、気絶必須濃厚ディープキスを…
渚がカエデに正面から、ストレートに大画面で食らわせたのだ。
皆もこの展開に驚愕あるいは赤面するが
日頃、渚と仲が良かったりからかったりしている
カルマと莉桜の2人だけは平常かつ冷静で、即座に写メっていた;
15Hit(15ヒット目はクリティカル)を記録したんだけど…
まさか、ビッチ先生の初登場時にされたキスがこのような場面で応用されるとは;
っていうか…
あんな食い殺すキスってあるの?;
冷たい瞳の渚の横顔の美しさと
男前すぎる声に、流石に衝撃受けたけれども…;
渚『言わせないよ、茅野。
全部演技だったなんて
E組(ここ)での思い出、皆で楽しく過ごした事…
復讐しか頭に無かったなんて…
僕が言わせない』
15Hitもする前に、茅野はくたぁと力だ抜けて崩れ落ちた。
渚「殺せんせー。これでどうかな?」
殺せんせー「満点です渚君!今なら抜けます!!」
ケイト「この中で平常運転って何だよ!!;
驚けや!そして誰かツッコめや!!・・;(ビシィッ」
カルマ「悪いけど、今はこっちの方が最優先だから(悪魔笑い」
ケイト「何でお前はからかうことしか頭にないんだ!!;」
なぜか、ツッコむばかりだった;
っていうか、私の反応っておかしいの?;
確かに、ずれてるってよく言われるけれども…;