第19章 正体の時間
助けて…
助けて、ケイトちゃん。
私…
もっと、一緒に居たい!!
もっと…
もっとたくさん!一緒に過ごしていたい!!
ケイト「大丈夫…大丈夫だよ^^」姉とダブる
カエデ「!姉ちゃん!!;(涙」
涙の粒が散る。
ススキに、零れ落ちていく。
話せなかった想いが
自然と、口をついて出てこようとしていた。
そんな時…
どずっ!!
カエデ「!!」
ケイト「がはっ!!(血を吐く」
一つの音と共に、状況は一変した。
ぶおん!(触手で飛ばされる)
寺坂&カルマ/渚『ケイト!!/ケイトちゃん!!』
ずさあっ!!(背を後ろに倒れる)
私が見えたのは…
長く続いた攻撃に寄り、触手がケイトちゃんの肺を貫通し
それによって血を吐いたケイトちゃんを投げ飛ばし
その落ちてくる背を
後ろで、寺坂君(右)とカルマ君(左)で受け止めた所だった。
そこで再び、意識はまた触手に持っていかれた。
暴走した。
さらに、失いそうになったことで
なおさらに強く…。
それもひっくるめて全部…
そっちに投げようとしていたのかもしれない。
けれど、一つだけ違っていたことがあった。
とても、身体が楽になっていたこと。
痛いはずの頭も、身体も…
全部が、マシになっていた。
神の力を送って
生き永らえられるようにしてくれたんだって
うっすらだけど、解った気がした。
神様が、何で持つことを許したのか…
その理由も、その人格だからこそなんだって。
そんな意識とは裏腹に、触手は殺せんせーに攻撃し続ける。
その触手の殺意が流れ込んできて、攻撃が止められない。
死んでという思いが止められない。