第19章 正体の時間
カエデ「邪魔、しないで!!」
それに、炎の触手で間に滑り込ますように攻撃しまくった。
どごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごご!!!!!
殴り続ける中、私は言葉をぶつける。
カエデ「本当はさ!
あんたみたいな存在に苛立ってたの!!
殺されたのに、何で笑ってられるの!?
殺した相手に、何で笑って許せるの!!?
その平和を甘んじて受け入れて!!」
本当は、違う…
カエデ「あんたみたいなやつ、一番死んじゃえばいいのに!!!」
止まって。
止まってよ!
本当は…救われてたんだよ。
ケイト『カエデ^^』
その笑顔に…
差し伸べられる温かさに
ここに居ていいんだって、解ったから!
ありのままの私が大好きだって、言ってくれたから!!
だから!!!
私は!
ケイト『カエデ、大好きだぞ^^
愛してる♪』
伝えたい…
伝えたいよっ;(涙)
『私も…大好きなんだよ!』
そんな思いが溢れ出た。
震えと共に、涙が止まらなくなった。
ケイトちゃんのことが、大事なんだよ。
姉ちゃん…(泣き震え)
ケイトの向ける満面の笑みに、姉ちゃんの満面の笑みが被さって見える。
カエデ「死んで!死んで!!死んで!!!
(違う!!
本当は!死んで欲しくなんかない!!」
その心とは裏腹に、相手の殺意は膨れ上がる一方で…
その折
ケイト「大丈夫…(微笑」
一つの声が、響いた。
優しく、真っ直ぐな…温かいものが…
それは、触手による連打の音よりもしっかりしていて…
胸の中に、響いていった…
そして…
穏やかな、いつもの調子で……
言葉を続けた。
いつもの笑顔と共に
いつものように、温かな想いと共に贈ってくれた。