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非日常パラダイス・第二部【暗殺教室】

第19章 正体の時間




カエデ「アハハハ!ちぎっちゃった!ピチピチ動いてる!

アハハハ!!どうしよ、殺せんせー!!


もう頭が痛くないの!

痛いのが気持ちいいの!!」

狂ったように、笑みがこぼれ出た。


痛くてどうしようもないはずだった。

それが、あっという間に変わっていった。



何かに、浸食されていく感覚…

不思議と、嫌な気分がしてくるようなもの…


そのはずが、段々と変わっていった。



イトナ「あそこまで侵食されたらもう手遅れだ。

戦いが終わった数分後には死ぬと思う…」

渚(こんな…
こんなことが、本当に茅野がやりたかった暗殺なの…!?)


カエデ「死んで、殺せんせー。


死んで…死んで…死んで…死んで…



死んで…死んで…





殺せんせー…助けて…」

そんな中、ケイトの目には…


触手の精神に、段々むしばまれていくのが視えた。

根のようなものに、浸食されていくそれらを…


ケイト「……

部外者なんて、軽い言葉で片付けてんじゃねえよ。


私も、同じだった。

自分の命なんて、どうでもよかった。



ただ、周りが幸せなら…

どんだけ大切でも、殺していい理由にはならない。


殺されて、残される者の気持ちをよく知っているから

余計に、そう思った。



それが一番大事なものだって、優先順位が変わったんだ。


お前にとって、お前の命が大事じゃなくっても

私にとっては、お前の命は大事だ。



だから…)

…(きっ!」

眉間にしわを寄せながら、真っ直ぐに見据えられた。


炎で入ってこれないようにしている。

それでも、断固とした意志を感じた。


ケイト「今度は、絶対に離さない!)…


私さ…

一度、目の前で失ったんだ。


だから…取り戻してくる(真剣&微笑」

その言葉と同時に、左手を上に挙げて

左手の甲に、代々伝わる紋様が浮かんだ。


神の力を、一時的に溜め込んでいる場所から

紋様から、白い光があふれ出す。


ぼおっ!!


ケイト「この力は護る力!

目の前のものを、今度は離さない!!」


その決意と共に力を開放させて炎を消して

カエデ「!!」


私を、優しく抱き締めた。

いつものように、温かく…


二度と手放さないように、強く……

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