第19章 正体の時間
竹林「知ってるよ、茅野。
2年の3月、2週間ぽっちの付き合いだけど
とても熱心で、凄くいい先生だった」
杉野「そんな雪村先生を、殺せんせーはいきなり殺すかな?
そういう酷いこと、俺らの前で一度もやったことないじゃん」
倉橋「ね?
殺せんせーの話だけでも聞いてあげてよ!
カエデちゃん!」
カルマ「停学中の俺んちまで訪ねてくるような先生だったよ。
でもさ、本当にこれでいいの?
今茅野ちゃんがやってることが
殺し屋として最適解だとは、俺には思えない」
カエデ「くっ;(汗」
イトナ「体が熱くて、首元だけ寒いはずだ。
触手の移植者特有の代謝異常だ。
その状態で戦うのは本気でヤバい。
熱と激痛でコントロールを失い、触手に生命力を吸い取られ
最悪…」
ぼっ!!
カエデ「うるさい!
部外者たちは黙ってて!!」
そんな中、触手の先から炎が灯った。
『!!』
カエデ「どんな弱点も欠点も、磨き上げれば武器になる。
そう教えてくれたのは先生だよ?
体が熱くて仕方ないの!
もっともっと熱くして、全部触手に集めればいい!!//(微笑」
殺せんせー「ダメだ!それ以上は!!」
ぼおおおお!!!
その直後、殺せんせーと茅野を中心に
円状に炎が散らされ
その部分のススキが燃え続けることになった。
『うわっ!!』
カエデ「最っ高のコンディションだよ。
全身が敏感になってるの。
今なら、どんな隙も見逃さない!(微笑」
渚「やめろ茅野!!
こんなの違う!
僕も学習したんだ!!
自分のみを犠牲にして殺したって!
後には何も残らないって!!」
押さえられながら、必死に叫ぶ渚に
私は答えた。
カエデ「自分を犠牲にするつもりなんてないよ?渚。
ただ、こいつを…殺すだけ!」
そう叫びながら、私は殺せんせーへ向けて跳んだ。
カエデ「そうと決めたら!一直線だから!!」
そう、空中から炎の触手で必死に攻め続けた。