第19章 正体の時間
だから、嬉しかった。
でも…
それももう、ここまで。
カエデ(たとえ自分が死んでもいい…
敵さえ討てるのなら)
シロ「やっぱり君は人の言うことを聞かないなぁ。
私の準備が整うまで待つように忠告しておいたのに」
カエデ「私一人でやるんだから邪魔しないで」
シロ「ハハ…
水くさいことを言うなよ。たった一人の兄さんに」
それを無視して、私はすすき野原に移動した。
そうして、時間は過ぎて…
夜の7時に……
その時には
殺せんせーだけじゃなく、E組のみんなも来ていた。
カエデ「来たね。
じゃ、終わらそう?^^
殺せんせー
先生の名付け親は私だよ。
ママが『滅っ!』してあげる(微笑」
殺せんせー「茅野さん!
その触手をこれ以上使うのは危険すぎます!
今すぐ抜いて治療しないと命にかかわる!!」
茅野「え?何が?すこぶる快調だよ。
ハッタリで動揺を誘うの、無駄だよ」
渚「茅野…全部、演技だったの?
楽しいこと色々したのも、苦しいことみんなで乗り越えたのも…」
カエデ「演技だよ。これでも役者でさ。
渚が鷹岡先生にやられている時、じれったくて参戦してやりたくなった。
不良にさらわれた時、
死神に蹴られた時なんか、ムカついて殺したくなったよ。
でも耐えて、ひ弱な女子を演じた。
やる前に正体バレたら、お姉ちゃんの敵が討てないからね」
不破「お姉ちゃん…雪村先生?;」
カエデ「お姉ちゃん…
こんな怪物に殺されて、さぞ無念だったろうな…
教師の仕事が大好きだった。
皆のことも、ちょっと聞いてたよ」
インナーはちょいちょいダサいけれど
大好きな、姉ちゃんだった。
本当に…
大事な、人だったのに!!