第19章 正体の時間
そんな会話がされていたとは知る由もないまま…
一回教室に行って
インターネットで演技をしている茅野を見ていた。
木村「言われてみれば、確かに茅野だ…」
杉野「凄ぇな…顔つきから雰囲気まで全然違う…」
前原「1年近くも正体隠していられるわけだ」
渚(茅野は、誰とも仲良しだった。
けれど、誰にも深入りしなかった。
僕の近くによくいたのは
僕の殺気の陰に、自分の殺意を隠していたんだ。
今思えば、巨大プリンもダミーの暗殺だ…
このクラスで何もしなければ、逆に怪しまれるから。
演じていたんだ…
明るく楽しく、ほとんど危険のない茅野カエデを)
三村「殺せんせー。
茅野、先生のこと人殺しって言ってたよ」
磯貝「過去に何があったんですか?」
木村「こんだけ長く付き合ってきたんだから
もう先生を疑ったりはしないよ」
片岡「でも、話してもらわなきゃ。
殺せんせーの過去のこと」
磯貝「でなきゃ誰も、今の状況に納得できない。
そういう段階なんです」
殺せんせー「わかりました。
先生の、過去の全てを話します。
ですがその前に、茅野さんはE組の大事な生徒。
話すのは、クラス皆が揃ってからです。
にゅ?」
携帯のメール受信に気付いて開くと
そこには、茅野からのメールがあった。
内容は…
『殺せんせーへ
今夜7時
裏山のすすき野原まで』
そうして僕等は…
夜7時に、裏山のすすき野原で集まった。