第18章 演劇の時間
律『おばあさんへの30年にわたる暴言、暴力。
生活費も随分前から入れておらず、証拠も全て揃っていました。
おじいさんに、裁判で勝ち目がありませんでした』
杉野「ああああああああ!!!」
頭を抱えながら、ひざまずいてうつぶせる。
律『恫喝に雇った村の男たちは、警察に連れていかれました』
そんな中、警官の中村が
寺岡、吉田、村松を縛って連れて行った。
ケイト(このタイミングだ!)
そう入っていくと…
律『その村の男たちは、組のものでした。
組長に姐さんが、男たちを護ろうと警官を襲いましたが』
そこで、警官たちと戦闘になった。
最初こそ、警官は中村一人だったが
磯貝と木村が警官として参加し、正面戦闘となっていた。
その戦闘においては
互いに互角になるようにするとのことだったので、調整しながら戦っていた。
ケイト(っていうか今更だけど着物って不利じゃんか!!;)
そう思いながらも私は、中村の攻撃を受け
カルマが木村の攻撃を受けながら、磯貝の攻撃をいなし
私が中村を、前につんのめった磯貝に投げ
その死角から木村がカルマに足払いをし、私に覆いかぶさるようにする。
と同時に、私は足を後ろに倒れながら伸ばし
攻撃しようとする木村の両足を払って
磯貝と中村が起き上がろうとした所に、蹴飛ばして倒れさせた。
『すげえ;』
それに観客たちが呟く中…
ケイト(打ち合わせしてないんだけどね、これ;
まったくもって;)
律『その男たちの自白によると
近々、姐さんの誕生日。
プレゼントを買うため
大金をちらつかされ、不本意ながらやったとのことでした』
その言葉に驚きと共に、男たちを見ると
そのタイミングで、私にライトが降り注いできた。
ケイト「!!」男たちを見る
男たち『すみやせんでした!!(土下座』
ケイト「…(微笑」
ぽんぽんっ
その言葉に、私は男たちの肩をそっと優しく叩いた。
律『情状酌量の余地ありと判断され、男たちは無罪放免。
おじいさんの罪となりました』
それから、舞台は暗転した。