第2章 シルバーウィークの時間
渚「そうだね。
少しずつ心が開いていって
2年の時には普通に、『あそぼー!!^^』って呼びかけられるようになってた。
っていうか浅野くんだけに対して叫んでたし(微笑」
カエデ「へぇ、そうだったんだ。
今では…
『ゲーム感覚でやってみない?作ってみたんだ^^♪』
って感じで、色々と世話になっちゃって^^(くすくす」
渚「頷)うん。僕もされたよ(微笑」
カルマ「見える方向っていうかさ。
価値観があって、見え方があって…
だけど、それで食い違いや誤解があるんだよねぇ。
受け止め方も違えば
相手のためでも、厭味ったらしく聞こえることもあるし。
それまで、どれだけ必死に考えてきたかもわからないだろうし。
行動だけじゃ
それまでの経緯や、それに至るまでの想いまでは解らない。
ケイトの場合、きっとそれの表現も出来なくて
その上、真っ向から否定されるばっかりだったから
余計に理解される機会がなくなっていって、皆無になった。
聞こうともしなければ、知ろうともしない。
その上で、好き勝手に広めていくだけ。
ケイトを貶めいれてるってことにも気付かないまま
平然とやった上で、今を生きて笑ってる。
それらによって
最後には、その環境自体が当たり前になってしまった。
理解されないのが普通、押し殺すのが普通。
寺坂から聴いたけど、幼い時は楽しそうにただはしゃいでたって。
人見知りする方だったから、自分だけだかだったらしいけど…
それでも、笑顔が絶えなくて…
俺らと一緒に居る時と同じように笑ってたんだって……
ケイトはさ…
何年もの時を
そうされるって、それが当然だって刷り込まれた環境によって
押し殺す事を覚えた。
その上で嫌な思いをさせないように、必死に考えるようにもなった。
些細な事でも、気にし過ぎるようになってしまった。
『普通気付くだろ』
『わざとやってんだよ』
『クズだからな』
きっと、そういうかけられ続けてきた言葉が
そういったケイトを、形作っていった。
しんどいから、ぐたぁ~としていた。
その時、邪魔になってたことに気付かなかったことも…
全部わざとだって言われる。
最悪だって方に持って行こうとされてばっか。
それで余計に、些細な行動にも気にかけるようになっていって…