第17章 空間の時間
ケイト「っていうか何でずっと無言なんだよ!!;
なんか言ってよ!;
わかんないよ!!;」
理事長「ふっ…(微笑)
一人だけ、立ちはだかるか^^
くっくっくっ」
肩を震わせながら笑いだす理事長に、僕等は唖然としていた。
ケイト「何で笑ってんの?;(きょとん」
理事長「いや…
やはり、よく似ているよ。
何度でもぶつかってきた、あの子に(くす」
ケイト「?」
理事長「…その話の続きは、また今度にしよう。
今は、それよりも大事な用事がある」
そう、殺せんせーと向き合い
理事長は教室の中に入ってきた。
その廊下には、烏間先生とビッチ先生もいた。
烏間(浅野理事長、何を考えている…)
理事長「もしもクビが嫌ならば
もしもこの教室を守りたければ…
私とギャンブルをしてもらいます」
ケイト「ギャンブル?」
理事長「5教科の問題集と、5つの手榴弾を用意しました。
4つは対先生手榴弾、残り1つは本物の手榴弾です。
ピンを抜いて
レバーが起きた瞬間、爆発するよう作らせました。
手榴弾のピンを抜き
問題集の適当なページに、レバーを起こさないように慎重に挟む。
これを開き、ページ右上の問題を1問解いてください」
もしも開ければ
開けた瞬間に、爆発を食らうのは必至。
理事長「順番は
あなたが先に4冊解き、残った1冊を私が解く。
このギャンブルで私を殺すかギブアップさせられれば
あなたとE組がここに残るのを認めましょう。
寺坂君、殺せんせーが勝てる確率を式から考えて」
寺坂「あんたを殺すには
5冊目まで本物の爆弾を残しておかなきゃいけねえから…
4/5×3/4×2/3×1/2=1/5…20%だ」
理事長「正解^^」
誰の目からも、理事長が圧倒的に有利だった。
寺坂くんが『圧倒的に不公平だろーが!』と激昂する気持ちも、よくわかるぐらいに…。
それに対し
理事長は殺せんせーの肩に手を置きながら
その叫びに、笑って答えた。