第17章 空間の時間
理事長「君達は勝ち続けなくてはならなかった。
卒業まで徹底して脳みそを改良しよう」
「今のやり方では、僕たちはE組に勝てません」
榊原「お気に召さなければ、どうぞE組に落としてください。
そっちの方が僕達は成長できる気がします」
そう、A組全員が理事長に頭を下げていた。
浅野「理事長、これが答えです」
ぱぁん!!
その直後、理事長が浅野を右手の裏で殴り飛ばした。
浅野「フフ…
誤作動でも起こしたような顔してるね。
やっと父親らしいあんたを見れた気がするよ(微笑」
一方でA組の生徒たちに
自身の教育方針を真っ向から否定された理事長は、思考が暴走した。
それから、動き出していた。
殺せんせー「さて皆さん。晴れて全員E組を抜ける資格を得たわけですが
この山から出たい人はいますか?」
「いるわけねーじゃん」
そう各々武器を構え、攻撃を繰り出し続けた。
銃弾を避ける殺せんせーは楽しそうに微笑み
殺せんせー「今回の褒美に先生の弱点を教えて差し上g
ゴゴゴゴゴ…
突如として訪れた振動に、その方向を向くと…
E組の校舎が、半壊させられており
教育に必要なくなったとのことで
殺せんせーに解雇通知を突き付け、互いの命を懸けた勝負を挑むこととなった。
不当解雇だあああ゛と、殺せんせーが叫びまくる中
ケイト「ま、確かにね;
訴えれば、まだ不当ってことで何とかなるかもしれないレベルだ。
人ならだけど」
『だよね、やっぱり;』
ケイト「理事長先生…
前々から、何か不思議だった。
何で、成績下位者を苦しめるような真似をしているのか。
差別・偏見・迫害・悪口雑言・中傷・軽蔑…
そういったそれらは
社会に出れば否が応でもむしばみ続けてくる。
それを踏まえた上で、将来耐える力を持つために
その上でも、生き永らえるようにするためにやってるんですか?
それとも…
その程度の人間は、死んでもいいと?」
カルマ「いつになく攻撃的だねえ」
ケイト「ごめん、カルマ。
今度ばかりは真剣な話なんだ。黙ってて」
その眼はとても真剣で
誰かにどうにかできるようなものじゃなかった。