第17章 空間の時間
殺せんせー「さて、皆さん
集大成の答案を返却します。
君たちの二本目の刃は、標的に届いたでしょうか?」
そう言いながら、紙を出すと同時に
次々に、机の上へと返却していった。
殺せんせー「細かい点数を四の五言うのはよしましょう。
今回の焦点は
総合順位、全員トップ50位以内を取れたかどうか!
本校舎でも総合順位が張り出されてるでしょうし
このE組でも順位を先に発表してしまいます!」
殺せんせーは「二学期期末テストトップ50」と書かれた紙を黒板に張り出す。
寺坂「俺が……47位!?」
驚きのあまり、冷や汗を流す寺坂くんに対し
吉田「うちでビリって寺坂だよな…」
原「その寺坂君が47位…
ってことは!」
『やったぁぁぁぁぁ!!
上位争いも五英傑を引きずり下ろしてほぼ完勝!!^^」
そう万歳しながら、プリントが宙を舞った。
全員が歓声を上げる中
ケイトちゃんだけは、ただ一点を見ていた。
総合一位 赤羽業 田中恵土 500点
ケイト「……(微笑」
とんっ!
その肩に、肩で軽く押された。
ケイト「?」
カルマ「やるじゃん(微笑」
ケイト「…へへ^^//」
そう褒めてくるカルマ君に
ケイトちゃんは照れ臭そうに笑っていた(微笑)
「すげー!
ケイトがカルマと同点!一位タイだ!!」
「マジかよ!!」
そんな中、周りが大騒ぎしきっていた。
殺せんせー「完璧を誇った浅野君との勝敗は、数学の最終問題で分かれましたね」
カルマ「皆と1年過ごしてなきゃ解けなかった気がする…
そんな問題だったよ」
そう微笑む中
ケイト「うん…
みんなと一緒じゃなきゃ、きっと…
今の自分って地点にさえも、辿り着けなかったと思う。
本当に、ありがとう^^(お辞儀」
殺せんせー「二度頷く)うんうん;(ほろり」涙
寺坂「けっ。
湿っぽくなってんじゃねえよ!」
渚「試験中にも聞こえてきたよね、それ^^;」
ケイト「あはは^^;
無意識の内に、思考伝達しちゃってたか;(苦笑」
その言葉に、思わずみんなは笑っていた。
皆で、大きな壁を打ち破った。
その達成感と、これまで乗り越えてきた日々に…妙な感慨を覚えて。
そんな中、A組では…