第16章 期末の時間 2限目
浅野「E組への憎悪を唯一の支えに、限界を超えて勉強させる。
もしあれで勝ったなら
彼等はこの先、その方法しか信じなくなる。
敵を憎しみ、さげすみ、陥れることで手にする強さは限界がある。
君たち程度の敵にすら手こずるほどだ。
彼等は高校に進んでからも、僕の手ごまだ。
偏った強さの手ごまでは、支配者を支えることはできないんだ。
時として敗北は、人の目を覚まさせる。
だからどうか、正しい敗北を僕の仲間と父親に(お辞儀」
プライドの塊の浅野君が
僕らに頭を下げて、本気で他人のことを気遣っている…
カルマ「えっ?他人の心配してる場合?
1位とるの、君じゃなくて俺なんだけど(べー」
浅野「はっ)!」
『…う;』
カルマ「言ったじゃん。
次は、E組全員容赦しないって。
1位は俺で、その下もE組。
浅野君は10番辺りがいいとこだね」
村松「おーおー、カルマがついに1位宣言」
竹林「一学期末と同じ結果は御免だけどね」
寺坂「今度は俺にも負けんじゃねえのか?(にや」
カルマ「////
くっ」
そして寺坂くんはフルボッコにされてた;
ケイト「安心しろよ。
私の将来、帰りに話したろ?
NBA街道まっしぐらってさ。
それに恥じないために、最後は全教科満点で出てくつもりだ。
特例でわざわざ入るんだ。
これ以上ない、大きな土産だろ(にや)
(ほかにもあるけれど)
こっちのことは心配しなくていい。
お前も、全力でかかって来い(肩に手を置く」
浅野「!」
磯貝「浅野。
今までだって本気で勝ちにいってたし、今回だって勝ちにいく。
いつも俺らとお前らは、そうしてきただろ?
勝ったら嬉しくて、負けたら悔しい。
そんでその後は、格付けとかなし。
それでいいじゃんか?
こいつらと戦えてよかったって、お前らが感じてくれるよう頑張るからさ」
カルマ「余計なこと考えてないでさあ。
殺す気できなよ。
その方が一番楽しいよ?(微笑」
浅野「ふっ)面白い!
ならば僕も本気でやらせてもらう(微笑」
それから、僕等は必死に勉強した。
残り一週間…
解んないことは、殺せんせーの分身に聴きまくった…
さしもの殺せんせーも忙し過ぎて、分身の形が大きく乱れるほどに…;
ケイト「人類の進化か!!;」