第2章 シルバーウィークの時間
カルマ「まあ、あの時言ってやったけどね…
『あんたらがやったのは、ただの人格侵害と殺人未遂だ』って。
奪われたものの尊さなんてのは、また手にしないと解んないもんだよ…」
そう言われた時、脳裏に浮かんだのは…
それこそ…
満面の笑みで
『あそぼ!あそぼ!!^^』
子供みたいに大はしゃぎするケイトちゃんや;
渚「これ、一口いる?」
ケイト「ぱあああああ!!)//」
一瞬で耳と尻尾が生えると同時に、顔をキラキラと輝かせたり
ケイト「い…
いや、いい……大、丈夫だ」
ギギギギギと奇妙な音を鳴らしながら
必死によそを向いて、気を遣おうとする姿も…
渚「くす)…
じゃあ、いただきま~す^^」
ケイト「ビクッ!!)!!」
その言葉と同時に、一瞬で体を震わせて
僕の方を、何とも言えないような表情で見つめてきて
渚「あ~ん」
大きく口を開けて、食べようとすると…
ケイト「あ~」
小さな声が聞こえた。
それは、口を開けていて…
よだれが出そうになっていて、まるで……
エサを目の前にして食べられない子犬のような顔だった;
(食べれない^^;)
渚「ちらっ)…」
ケイト「!!;(しゅばっ!!」
かと思えば、僕がケイトちゃんに視線を向けた瞬間に
身体ごと顔を逸らして…
そしてまた、何度繰り返しても
渚「あ~」
ケイト「あ~(汗」
よだれをたらたらと流しそうに見えながら
視線を向けた途端、必死に身体ごと顔を逸らすそれらは…
渚「っぷw」
ケイト「ぷ?」
渚「あっはっはっはっはっはっはっはっはっ!^^//」
腹を抱えて、笑わせるには十分すぎるものだった^^
中村「あっはっはっはっ!^^
ケイト!見てたけど、それはないでしょ!
いつまで経っても食べられないじゃん!!渚が!^^
自分の食べなよ!(ウィンク」
ケイト「う;
でも…弁当忘れた;(しょぼん」
いすに座ったまま、両手をついて肩を落としていた。
やっぱり…子犬みたい(くす)
中村「財布は?」
ケイト「財布も忘れた;両方家(ずうううん」
渚「カルマくんは?」
ケイト「どっかいった;(ぐきゅるうううう」
こんなケイトちゃんを見るのは、新鮮で
心を完全に開き切っていて…
今までに、浅野くんとだけに見られていたものだった。