第15章 これからの時間
そんな中…
殺せんせーの動きまで固まってて;
ケイト「ピクッ)今だ!
殺せんせーをやるぞ!!
律!イトナ!」
イトナ「ああ!」
律「了解です^^」
騒音に対して耐性がある二人が加わって
ほとんど動けない殺せんせーを、攻撃しまくっていた。
といっても…
やっぱり、空の向こうまで飛ばれたらどうにもしようがなくって…;
ケイト「う~ん…
!(ピコーン」
そう、手を打つケイトちゃんに
なんか、やな予感が全員に走り抜けていった・・;
渚(何する気?・・;)
そう見つめていると…
うん、マイクを取って?
え?ボリューム最大にして!?;
まさかっ!!;
殺せんせーを落とすために!!??;
ケイト「すううううう!!!
おっ!れぇーはジャイアーン!!!!
がーき、だーいしょおおおおおおおおおお!!!!!!!」
事態は、悪化の一途をたどっていった;
無論、殺せんせーでさえも
たまらず、逃げようとする動きまでもが固まって落下して;
ケイトちゃんが昔…
寺坂くんの歌声を、『最終兵器』と呼んでいた理由が今になって分かった;
音痴という名の弱点…
それは、ターゲットを仕留めるための武器にもなるんだってことを……;
こうして僕等は…
超音波を超えた歌声たちによって、死屍累々となった;
『…;
(だ…誰か殺して;(ずうううん』
そんな生きた屍となっている中
殺せんせーがマッハで、国外へ逃亡していたわけで…
といっても、そのまま途中の無人島で力尽きて
一晩眠って起きないほど、ダメージを食らっていたらしい;
ケイト「はい、ストップ!
ってことで!音楽祭開始ー!!^^」
『ってことでじゃねえ!!!;』
前原「ケイトの歌声で癒やせ!!」
岡島「耳がくるったわ!!;」
カエデ「死ぬかと思った!!;」
口々に不満が漏れて
それに答えるように、ケイトちゃんが歌いだして…
その、優し気な
労わるかのような、想いの籠った歌声に癒やされてから
僕等の、バンドミュージックの夜は始まった。
寺坂「俺が歌っちゃダメってことかよ!!;」
後で寺坂くんが怒ってたけど…
これは無視してもいいよね?^^;(苦笑)