第15章 これからの時間
ケイト「裏山没収したろうか!!(ぷんぷん」
渚「え?;」
ケイト「もともと私の私有地なんだよ。貸してるんだ」
渚「そうだったの!?;」
ケイト「頷く)ああ」
渚「お…大金持ちなんだね;(苦笑)
っていうか、そっちはE組じゃなかった気が;」
ケイト「それよりも!!
何で仕返ししないんだ?」
渚「そ…そりゃあ、その…」
ケイト「殴り辛いんだろ?
だったら、それがお前だ」
渚「あの、やっぱり名前知らないとやり辛いし」
ケイト「知らなくていい」
渚「…え?」
ケイト「お前って人柄は、お前以外いない。
誰だって好みはある。
でも、それに違いはある。
考え方も違えば、感じ方も違う。
嘘じゃないのに
嘘だって言って傷付けてくる人もいれば
傷付けたことに気付かないまま
傷付けてないのに傷付けたって言ってくるって感じる人もいる。
軽く行動して、責任取らない奴もいれば
ちゃんと相手の気持ちを考えた上で、止まれる奴もいる。
お前は優しい。
愚痴もほとんど言わない。
辛い時に縋ったっていいのに、非常時しかしない。
それに引き換え、私と来たら…
優しくない、ぶっきらぼう、無口、人見知りだか、色々言われる。
陰で頼る時の方が、少し多い。
助けになりたいのに、助けられないことの方が多い。
負担をかける方が、よっぽど多い。
だって…
それにつり合うぐらい、助けられた気がしないから。
この気持ちも、感謝も
大事にしたいって想いも、今まで一緒に過ごしてきた想い出も…
どんなに少なくても、大事なものだって思ってる(微笑)
だって…
そういう人がいるんだって知れて
それだけでなく、一緒に居れて…
それだけで、とっても……
とっても、嬉しかったから^^」
渚「!!」
ケイト「あの一瞬一瞬が
言葉にできないぐらい、幸せだったから^^//(にこにこ)
だから、大丈夫だよ。
私は、絶対に変わらない。
お前は、お前だから^^
そのありのままのお前が、大好きなんだ(にっこり」
そう笑いかけるケイトちゃんに、僕は涙をにじませた。
嬉しかった。
嬉しくて、たまらなかった。
その言葉が、想いが……
裏切られることの方が
どれだけ多かったか、身をもってわかっているからこそ。