第15章 これからの時間
総合322字の詩だった。
雨を見て、それぞれが循環している。
そういったものも感じ取って、書いていたらしい。
感情もまた、心もまた、体もまた…
様々な思いが交錯する中、それを込めようとした結果だったわけだが……
「なるほど」
「いいね」
「凄いな」
等の感想ばかりだった。
ケイト「何で私の周囲って…
私を否定する人が減ってきてるんだろう;」
杉野「理解者が増えたからだろ?」
ケイト「!…え?」
杉野「だってそうだろ?
今までだったら、近付くなオーラとか
そういうの感じてて、話しかけ辛かったし。
周囲では、勇気持って話しかけたのにって言ってたぜ。
他にも、横入りしてきただのなんだの…
でも、直接ぶつかり合わなきゃわかんないこともあるんだよな。
だって…
ホントは、すっごくいい奴だし^^」
ケイト「!!//
あ、ありがとう//(ふいっ&かあああ」
杉野「照れ隠しするとこも相変わらずかわ
カルマ「じいいいいいいいい)・・」
杉野「…;
えっと;」
カルマ「ちょっと付き合ってくんな~い?(悪魔笑い」
杉野「いや!;無理だって!!;」
そう、杉野はカルマに
草むらに向けて、ずるずると引きずられていった。
その後…
数分も絶たない内に、断末魔が聞こえてきた。
そんな中、渚はというと…
渚「溜息)はあ;
いつになったら、脱がせてくれるんだろう;(ずううん」
草むらの中、一人隠れながら肩を落としていた。
渚(なんか最近、思いっきりケイトちゃんに振り回されてる気がする;
前だって、結構たくさん暴れたような気が…;)
そう思うと同時に、出会った時の出来事が脳裏をよぎった。
出会ったのは、ちょうど2学期の中間試験の前日…
あと一週間後ぐらいの時だった。
中学1年で、不良にカツアゲにあってて
そんな時、ケイトちゃんが話しかけてくれた。
ケイト「お。ヤッホー^^(手を振る」
知り合いでもないのに
けれど
ケイトちゃんは、笑って手を振ってくれた。
「ああ?何だガキ!」
「さっさと帰れ!」
「もしかして、見物料を払おうってか?(微笑」
その直後…
ケイトちゃんの姿が消えると同時に
僕を連れて、走ってくれた。
それが、最初の出会い…