第2章 シルバーウィークの時間
「何であんたらはそんなにケイトを擁護するんだよ!!
あんなの存在する価値もねえだろ!!」
カルマ「じゃあ、あんたらは何知ってんの?
話したこともないのに」
「!!それは…」
カルマ「そりゃねえ…
確かに、実際にその過去に立ち会ったものにしか解らない。
でもさ…
あんたらに対しての中傷、ケイトから聞いたことないよ?
全部、自分が悪いんだってばっかりでさ
(目を瞑って微笑み、ポケットへ両手を突っ込む)
言い訳とか、人のせいにしてるとか、周りのせいにしてるとか…
あんたらは好き勝手に言ってるけどさ、そういうのって醜く見えるんだよね。
俺にとっては…
あんたらよりも
それでもあんたらを責めないで、真っ直ぐに貫いてるケイトの方がよっぽど好きだよ。
人を信じられなくなっても、嫌いになっても…
それでも、その笑顔が大好きだって笑ってられる。
そういうのって
誰もが出来る事じゃないって、俺は思うんだよね。
猫を被るだとか言われて
その価値観を押し付けられたって、それよりもケイトを信じるよ。
そんな程度でできるもんじゃないってことぐらい、俺はよく解ってる。
ケイトは…ずっと、一人で戦ってきたんだ。
あんたらが束になって、襲い掛かろうとしてくるそれに…
ずっと一人で、向き合って、立ち向かって……
自分を殺した方がいいってぐらい、自分を責めまくってたんだ。
それでもなお、ケイトを責め続けるあんたらは……
本当…見たことがないくらい醜いよ(視線だけ見下してる)
抵抗しないからって
そうやって見下そうと必死になってる連中と、誰が好き好んでつるむと思う?
少なくとも…
俺は、一生そんな奴等とはつるまないから。
中傷して台無しにしてんのは、ケイトの方じゃなくてあんたらの方でしょ。
見てて見苦しいよ、ホント」
そう去っていこうとした直後、急に右手を引っ張られた感覚がした。
そして前にかがむ格好になった直後
どごっ!!!
ぱらぱら
ブロックを両手で持って、カルマくんの頭に狙って殴りかかっていたらしく
頭があった場所に、ブロックが飛び散った。
その直後、近所の人たちが警察を呼んできていたみたいで
若干の語弊がありながらも、一部始終話していた。