第14章 将来の時間
だから余計に、解ってしまった。
重ね合う気持ちがあったことに、間違いはなかった。
少なくとも、それによる哀しさもあったかもしれない。
でも…
中村「…私のことを想って、泣いてくれたんだよね?」
ケイト「うっ;(こく)
痛い、解る;(ぐすん」
中村「くす)ホント…優し過ぎるんだから^^;」
それを聴いて、なぜか…
気付けば、涙がこぼれ出てた。
素直に、嬉しかった。
ケイト「そんなこと、ないよ(ぐすっ)
だって、いなきゃいいって言われてきた。
きもいって消えろって、気色悪いって…
触れちゃいけないんだって思った。
関わっちゃいけないんだって思った。
もともと、話しかけるのが苦手だったのが
もっと苦手になって、気付けば話しかけられなくなって…
気付けば……
誰も、味方なんていなくって…
誰にも、相談することなんて出来なくって;
ごめん;莉桜;;
私は、そんなに優しくなんかないよ;
最初は、莉桜のことを想ってだった。
でも、今はっ…;;
途中から、今の環境が
あんまりにも…
あまりにっ;
恵まれ過ぎててっ;;
なんか変だ;
自分で、自分のッ歯止め効かない;
ごめん;;
生きてて、ごめん;;
いっぱい、嫌な思いさせてごめん;
ヒト、怖いっ;;
苦しい;痛いよ;
涙が、止まらなっ;;
げほっごほっ!!;」
どれだけのトラウマがあったか、解ってる。
想像したら、生きてられない。
少なくとも、私のことを想ってくれているのは変わらない。
だから…
私は、ケイトを抱き締めた。
中村「うん。
それでもいい。
あんたは十分優しいよ。
(目を瞑って微笑&ぎゅう&頭ぽんぽん)
強がりで、意地っ張りで…
誰より不器用で、真っ直ぐで…
その割に繊細で、一々些細なことを気にしたり
変なとここだわったり、集中したら何も聞こえなかったり……
いっぱい…
いっぱい、知ってる。
数え切れないぐらい、いっぱい
それこそ、たくさん解ってるよ。
甘えるのが下手で、助けを求めることができないとこも…
変に受け身で、抵抗できなかったりさ。
だから…もう、気にしなくていい(なでなで)
シャキッとしなさい!!
私は、あんたに生きてて欲しいんだから^^」