第14章 将来の時間
そんな中、殺せんせーは…
殺せんせー「うんうん(優しい笑みと眼差し)
青春ですねえ^^(にっこり」
廊下から、その光景を見守りながら笑っていた。
そんな中、殺せんせーは思っていた。
伝わるようにと、願いながら…
色々な葛藤を抱え、人は生きていく。
悩むだけでなく、色んな感情を時に感じることもある。
その矛盾に振り回され、負担になることだってある。
だからこそ
前を向いて生きることを、見失いがちになってしまう。
ついつい見失っては
未来に繋がらないことをすることだってある。
その場しのぎや
一時しのぎにしかならないと解っていても
遊んだり、楽しいことをやらないと
やっていられないと、感じる時だってある。
つまずいてはへこみ、時には転んだり転ばされて
両膝を抱えて、閉じこもる時だってあるかもしれない。
それでも、それよりも先の将来を見据えて欲しい。
過ごした過去は変わらない。
ただ、そこに存在するという事実だけ。
それを嘘だと否定されようとも
どのように言われようとも、決して変わりはしない。
それで勇気を持って話しても
理解されず、信じられずに突っぱねられる時もある。
けれど、それで話さなくなってしまえば
それ以上を望めなくなってしまう。
耐えていれば、いつかは終わる。
それよりも、未来に繋がる行いをして欲しい。
自分の在りたい道、望み…
それらを含めて、夢見る時があったように…
その夢に、少しでも近付けるように……
時には挫折し、夢を持つこともあったでしょう。
夢見ることも忘れ
感じるはずの感情や心さえも殺し慣れて、感じなくなってしまったでしょう。
でも、今なら…
今だからこそ、見えるものもある。
あったはずのものを失い、人そのものに絶望した。
自分らしさを失い、殺し…
過ちごと背負い込み、一人で生きていこうと決めた。
(一人でたたずむ姿が浮かぶ。
恵土と、かつての殺せんせー)
それでも、今を生きてさえいれば…
いつしか出会い、繋がり…
(とある人が、前から歩いてくる。
カルマと、雪村あぐり)
そして……
いつしか…
遠くない未来で、共に笑い合うことになる。
とても幸せで、温かく…何よりも眩しい未来に