第14章 将来の時間
少しでもいいから、マシになって欲しいな。
また、小さい時みたいに
無邪気で、キャイキャイはしゃぎまわって…
一生懸命、自分を感情ごと殺すことで耐え抜いて
そうすることで、今まで頑張って生きてこれたんだろうけれど
あの頃のように、自分ってものを
少しずつでも、ひとかけらでも多く取り戻せたらいいなって…思ったんだ(微笑)
もう、失って欲しくない。
自分も、誰かも…
そう、思ってもいいかな?
ねえ?
ケイトちゃん…
この想いも
いつか、伝わるといいなぁ……(微笑)
そう思いながら
現在、一緒になって笑い合う皆を見て
僕は、笑った。
今という時に辿り着くまで
そうやって一緒になって笑ったり、はしゃいだり
下らない時を過ごして
それでも、とっても楽しそうに笑ったり…
ケイト「でも似合いそうなのになあ。
ナース姿にメイド、ウェディングドレスも似合ってたし」
渚「だから言わないで!!;
っていうか中村さんもカルマ君も何でコスプレ準備!!??・・;
っていうかどこから!?;」
その言葉にも、思いにも悪気がないことも知ってる。
とっても真っ直ぐなもので
それをぶつけられなくなっていた、昔のケイトちゃんも知っている。
だから…
余計に、こう思う。
もっともっと、笑って過ごしていられるようになって欲しいなって……(微笑)
それまでの環境が悪かったのなら
それを変えて、今は違うんだよって示したい。
それまで、感じることが多くてストレスだらけなら
その場しのぎでも、楽しい時間を増やしたい。
これから先、また
きっと、理解者が出るまで苦しくもなるだろう。
でも、それでも笑っていられる。
胸を張って
笑って、前を歩いていける。
そんな風になってくれたら
それ以上、安心なことはなくて…
変なとこもちょくちょくあるけど
大好きなんだ、やっぱり。
だからケイトちゃん…
ヒトとしての
温かさや優しさを、真っ直ぐにぶつけてくれて……
(E組になって、差別されてても
A組の時でも、優しく
いつものように、満面の笑みで手を差し伸べてくれた。
帰り道で一緒に笑った)
一緒に居てくれて
何より、出会ってくれて
本当に、ありがとうっ;