第14章 将来の時間
ヒトに怯えて、距離を取って
何よりも怯えていたのは…
たぶん、また理解されずに否定され続けることで。
理解しようとされず、目につくところから
否定されて、拒絶されて…
自分が死んでも、哀しむ人なんか誰もいないって……
そう、自然と思わせられるほど濃密な日々を過ごしてきた。
一人きりで、恐怖が染みついていた。
好きに言われて、誤解されて…
触れ合う前から、話し合う前から決めつけられてて……
だからこそ、なのかな。
小さい時のケイトちゃんを見て、僕は愕然とした。
初めてビデオを見た時の感慨を、今でも覚えてる。
だって…
今とは、あまりにも違っていたから。
とっても純粋で
ケイト「マァムマム!Mom!大好き!!^^
マァム!」←名前だと勘違いしてる;
ソフィア「ソフィアマムね^^;」
ケイト「う?
ソフィアマム!^^♪(ぱあ」
ソフィア「私も…あなたのことが大好きよ、ケイト^^//(なでなで&ぎゅう」
とっても、はしゃいぎまわってて
ケイト「キャーキャーキャー!!^^(廊下走り回り」
1歳、アメリカの家で長い廊下走り回り中
(作者ホームページ画像参照)
ソフィア「転ぶと危ないわよ~?^^(くすくす」
ビデオ撮影中
ずべぇ!!
ケイト「うわああああああああああん!!;;」泣きながら抱き着く
ソフィア「よしよし^^(なでなで)
かわいい子(頬にキス」
ケイト「う?;(きょとん」泣き止んだ
それらはどれも…
今では、誰にも見せられたこともないようなものだったから……
きっと、押さえ込むことを身につけて覚えてしまったんだと思う。
でも、ちゃんと知っている。
だから、素直に感情も気持ちもぶつけていいって教えたかった。
その優しさは
優しいどころか、お人好しさえも通り越してて…
敵にだって、誰にだって優しさはにじみ出てて…
傷付けられても、自分でよかったって礼を言うほどで……
ちゃんと、知ってる。
これまで一緒に過ごした日々が、ちゃんと証明している。
輝いた笑顔も、眩しい満面の笑みも…
とっても、大切な時間で。
何より、掛け替えのない
大切な『絆』なんだってことは…
(みんなで、一緒になって笑い合う景色が脳裏に浮かぶ)