第14章 将来の時間
といっても、辛くてどうしようもないことを語る時は
辛い思いを感じ取ってほしくないからって、目を合わせようとはせずに
ただ、伝えたいことを語っているだけだった。
その想いが伝わるのを恐れていることが、ありありと伝わってきた。
伝染して、そう思うことが増えるのが怖いんだそうで…
でも、そんなの気にしなくていいって伝えても
なかなか、そういう癖っていうのは抜けづらいのは誰でも同じで…
だから、こういう風に言うしかないって思うんだよね。
中村「それからその後、ビッチ先生にキスされたっけ?(にやにや」
カルマ「あー、そうそう。
最後の最後でやめたって奴?Mが神がかり過ぎて、逆に?w(にやにや」
片岡「あったあった(汗」
カエデ「私がやってもいいんだけどね(キラン&ぐっ!」
渚「何でそこで張り合ってるの?;」
ケイト「もう言わないでえええええええ;(汗&頭ぶんぶん」
フラッシュバックの時
自分の頭を壁や柱にぶつけまくったり、両手で頭を両側からガンガンしたり
泣きながらの断末魔が、超音波を超えるぐらい凄まじかったらしい。
まあ、凄いトラウマが今も残ってるってことかな。
気付かずに悪いことをしてしまえば
いつまでもそのことを気にして、負い目に感じて…
そして、会わす顔がないって泣いたり……
その時、そんなに気にしなくていいって
当人の僕が言ったとしても
どうしても、許せないみたいで……
結果的に、して欲しいことを伝えてマシになった。
その時、僕が願ったのは…
笑って、一日一日を過ごす事。
だって…
僕は、ケイトちゃんといることで迷惑だなんて思ってないから。
たまに、そういう時だってあるけれど
それよりも何よりも、楽しい時間の方がよっぽど多いから。
誰だって、ミスもすれば勘違いもする。
だから…
だから、一人だけそんなに気負わなくていんだって伝えたかった。
責められるのが普通で
勘違いされて、その部分だけとやかく言われて…
誤解ばっかりされるばかりか
理解されることさえも無くて、なおさらに壁が濃くなって……
誰でもするミスを
気付かずに無視した場合、悪くとられたり
そうした時間があったから、余計に……
怯えているようにも見えた。