第13章 進路の時間
ヒトに対する恐怖、孤独感
疎外、差別、変な者扱い…
話したとしても、嘘だとあしらわれ
軽くとらえられ、理解してくれる人もいない。
そのトラウマも、それまでの時間も…
それがあって、その上でいなかったが故に……
フラッシュバックした時
必死に人から離れようとして、震えが止まらなかったらしい。
その間も、凄い声で叫び続けていた。
まるで、断末魔のように……
当時の、叫べなかった想いも
伝えることも、言うことさえもなかった感情までもが
爆発しているかのように見えた。
当時の映像を見て、よりはっきりと…
話すのが苦手になったのも、たぶんそこからだと思う。
誰でも、感じ取り方や受け取り方は違ってくる。
100人いれば、100通りある。
でも…話しても、何しても
信じてもらえない上に、理解してもらえなかった事実が
余計に、人との隔たりを深めてしまった。
『相容れない』…
そんな言葉で言い表せるぐらい。
Davie「ヒトと向き合うのが怖くなった。
ヒトと話すのが、怖くなった。
ヒトに囲まれるのが、痛くなった。
一生懸命、自分に意識を向けて
殻に閉じこもるぐらいやってないと、いつ壊れてもおかしくなかった。
でも、社会に出れば普通に居る。
だから、早い目に味わって
一緒に乗り越えて、幸せを感じて笑っているKateの姿が見られれば
僕は、それだけで幸せで…(微笑」
ケイト「Davie…」
Davie「だからカルマ
ケイトを泣かせたり幸せにしなかったら、絶対に許さないから」
カルマ「言われなくてもしないって(微笑」
Davie「死にたがってたんだ。
あの当時のケイトも
今のケイトもきっと、あそこまでしなかったら解らなかったと思う。
「何で?
みんな死んだ方がいいって言ってたのに?
私が死んだ方がみんな喜ぶよ。
私が死んだ所で、哀しんだり
ましてや気にする人なんて、もう一人もいないんだから」
そう言って、死のうとしてた。
フラッシュバックが起こった時に…
誰もが、そう望んでいた。
消えろって、来るなって…
お前の居場所なんて、どこにもないんだって……
でも、その時
初めて僕はKateに怒ったんだ」