第13章 進路の時間
渚「成功したら、髪を切ります。
育ててくれたお金も、全部返します。
それでも許してもらえなければ…」
殺し屋「なんだ?」
渚「母さんからも、卒業します」
パンッ!
そう言って
殺し屋にクラップスタナーを食らわせて、気を失わせた。
渚(母さん、産んで育ててくれただけですっごい感謝してる。
贅沢かもしれないけれど
ただ我が子がここに生まれて、そこそこ無事に育って喜んでもらえたら…
全てが丸く収まるのに……)
そう殺し屋を倒した後
殺せんせーが現れ、不良の類が集まると説明。
殺せんせー「お母さん。
確かにまだ渚君は未熟です。
だけど温かく見守ってあげてください。
決して、あなたを裏切っているわけじゃない。
誰もが通る、巣立ちの準備を始めただけなんです」
母親(離れていく?…私から…渚が…)倒れる
渚「母さん!」
殺せんせー「緊張が解けて、気を失ってしまったようですねえ。
先生がお母さんの車で送りましょう」
渚が自らの思いを語った上で
殺せんせーを暗殺しに来た殺し屋を撃退する様子を見て
『息子が自身と別の存在であること』を痛感したらしい。
殺せんせー「さて、渚くん。
仮に先生を殺せたとして
その後、その才能は殺し屋になるために使いますか?」
渚「…たぶん、違う。
才能って、こうと決まったものじゃない。
暗殺に適した才能でも、母さんを護れたように
誰かを助けるために使いたい。
それはやっぱり、殺し屋じゃないよ。
ぶっちゃけ危険だしね^^
親を心配させない進路を探すよ(微笑」
殺せんせー「うん^^
ゆっくり探してください。
ああ、ご両親との対話の努力も忘れずに」
渚「はい」
殺せんせー「ったく。
遅いのに信号待ちとか
自動車は不便でしょうがありませんねえ(イライラ&赤」
渚「ああ;」
殺せんせーの弱点30
運転中は人格がすさむ。
それから、朝ご飯を自分で作ることにし
渚「高校も椚ヶ丘と遜色ない所へ必ず入る。
だからお願い!クラスだけは…」
母親「好きにしなさい。母さんは知らないからね」
紆余曲折の末
渚がE組に残ることを認めることになったらしい。
ただ、別の問題があった。