第2章 シルバーウィークの時間
それから、ケイトちゃんはほどなくして意識を取り戻した。
渚「聴かないの?」
目覚めたケイトちゃんに
『疲れ果てて倒れた』、ことにしようと話していた。
けれど、ケイトちゃんならきっと…
嘘だって、感じ取れているはずだ。
ケイト「嘘だってのは、視えてるから解る。
でも…私のためを考えてくれていることも、伝わってくる)
…(ふっ」
そんな中、ふっと笑った。
安心したように、心なしか嬉しそうに…
ケイト「私のためを考えて、隠そうとしているのが見えるから(微笑)
だから、無理に聴こうとはしないよ^^」
そう言ってくれた。
渚「微笑)…ありがとう^^」
それになぜか、笑みが零れ出た。
決して突き放そうとはしないそれが
とても嬉しかったんだと、後でわかった…
それから次の日
それでもなお、ひどいことをしてきたと次々に必死に語るその男子生徒を見て…
クラスの人たちは大ブーイング。
その後に、理事長に直訴しに行ったらしいんだけど…
「取り込まれてるのが解んねえのかよ!!
追い出すんなら、あいつを追い出せよ!
ひでぇことを言われたんだよ!!」
こっそり陰で聴きに行っていて
親は警察官って聞いたけど
警察官の息子がそれってどうなんだろうと思ってしまう僕も居て…;
理事長「ほお。
一体、どういうことを言われた?」
「聴いて下さいよ!!
あいつ、学校を追い出しやがって
そのくせ「傷付くのは見たくない」だと!
普通逆だろ!
他にもいろいろ言われt
理事長「それがどうした?」
その眼は、怒りに満ちた目をしていて…
とても、黒いオーラに満ち満ちていた。
渚「!!(ぞっ」
遠くで見ていたこっちまで、ひどく恐怖を感じた。
「!!
侮辱罪でしょ!?」
理事長「それなら…
君の言う、ケイトに対しての『それ』はどうなんだろうね?
私は、ケイトの人格をよく知っている。
面と向き合い、真正面からぶつかり合ったこともある。
だからこそ、君の言っていることが嘘だということも解る。
あの子は、人を侮辱するような言葉をむやみに投げかけたりはしない」
「!!」
その言葉に、僕等の胸はすっとしていた…
不破「最強の味方来たー!!^^//(拳ぶんぶん」
そして隣では、不破さんが興奮気に叫んでた…;