第13章 進路の時間
けど
E組に居続けることを、母さんが許してくれるはずもなかった。
冷気にも似たこの人の執念…たぶん一生逆らえない。
渚(僕の人生の主人公は、僕じゃない…
僕はRPG「母さん」の2周目だ)
母「明日E組の担任に、転級手続きを頼みに行くわ。
あんたのためよ、渚。
ちゃんとE組にさよならするの」
暗い表情で言う母さんに
何を言っても聞かないだろうことは、明白だった。
もしも逆らえば…
また、ヒステリーの如く怒られることは解ってる。
でも…
やっぱり僕は、E組に居たい。
ケイト(やっぱり、か。
薄々感じ取ってはいたけれど
児童虐待(過干渉・身体的虐待)に苦しめられてる。
かといって、深く干渉していい問題でもないだろうし
それでも、放ってはおけない。
でも干渉したからといって納得するような人じゃない。
どちらかというと
一番効くのは、渚の自立
もしくは、巣立ちだと伝えることぐらい。
何だって難しいんだろうなあ、人って;(溜息))
カルマ「?どーしたの?」
ケイト「いや…
髪の毛伸ばしてる理由も、そこにあるんだろうなって…
勝手に口出ししていい問題じゃないだろうし
そしたらそしたで、渚の心労が増えそうだし。
渚の母さん、思い通りにならなかったらヒステリックにわめくらしいし;
思い通りのタイミングで
思い通りに動かなかったら、こっちもヒステリックにわめかれ続けてたよ;
今では合わせてくれるようになったけど
倒れて、死にそうになってからだったなあ。
って、これはあっちの話な^^;
ソフィア母さんは、そんなことするような人じゃないし…
ただ……
そう簡単な話じゃないし、難しい内容なんだよなって;
正面から言って
良心的だったとはいえ、ちゃんと聞いてくれる人じゃない可能性もあるし
んー;
考えれば考えるほど難しいなあ;
…一つだけ言えることはっていったら…
伝わるタイミングっていうか
非常事態の時みたいな冷静じゃない時、自分の意思をナイフに込めて叩き込む。
自分の意思を伝えた上で、その緊急事態を打開する。
自分とは違う人間だって証明し、認めさせる。
といった所までしか考えられなかった;」
言いながら、渚のヘルプメールに返信し
随分長文な返信が送る事になった;