第13章 進路の時間
ちなみに言うと…
全力=マッハ20を、最初から出すと
周囲が危険になるから最初から本気で飛ばない&見せてこなかったらしい。
渚「それを出せただけでも十分凄いと思うよ?;
まあ、殺せんせーは
明日の授業のことも考えて、最終防御形態をとらなかったんだろうけれど;(汗」
ケイト「そっか;」
渚「第一、生徒一人だけでそこまで追い込んだの
ケイトちゃんだけだよ。
イトナくんだって、触手を使ってのことだし
なしのままでも、あれだけできるケイトちゃんの方が凄いって」
カルマ「そんなに褒めなくても解ってるとは思うけどねえ。
じゃあ、俺は行ってくる」
ケイト「いってらっしゃ~い。
渚、ありがと^^;
なんか、気を使わせちゃったな(苦笑」
渚「ううん。気にしなくていいよ(微笑」
そう職員室に行くカルマ君を
僕等は見送って、他の話をしていた。
Davieのことについて言うと…
ケイト「血液型も同じって何だよ;
誕生日以外ほとんど一緒って何だよ;
なんか付き合い考えた方がいいのかなあ;(ズーン」頭抱え
渚「えっと…;
だ、大丈夫だとは思うよ?;」
ケイトちゃんは
もともとが気苦労の絶えないというか
何度も何度も考えて気にしてしまう性格が裏目に出て
普通の人よりも、もっと大変そうだ;
その頃、職員室では…
殺せんせー「君の希望進路は官僚ですか。
国家運営のいわば裏方、カルマ君にしては地味にすら見えますが」
カルマ「震災の時さ、政治家は役立たずだったじゃん?」
殺せんせー「否定はできません」
カルマ「でも
国の機能はマヒせず、わりと正常に回ってたじゃん。
ってことはさ、陰で仕切ってた官僚たちが凄ぇんだなって。
俺はそれになりたい」
殺せんせー「いいえ。君らしいと納得しました」
それから外に出ると、寺坂がいた。
カルマ「寺坂さあ、政治家なんなよ」
寺坂「…はあ?」
カルマ「お前みたいな直情バカが看板に居るとさあ
俺も陰から操りやすいんだ(微笑」
寺坂「けっ!陰から操るとか中二くせえ!
何だよ政治家って」
みんながみんな
自分なりに考えて、これからの進路を決めている。
こうした分岐点は
これから生きていく上でも、何度でもありそうな気がしていた。