第12章 手紙の時間
僕は、近くに居たから
聞こえていたんだ、本当は…。
でも、それで誰かに相談しようとはしないんだ。
泣いていても、泣きそうになっても
その時はぐっとこらえて…
それで、一人になってから泣いてたんだって
ケイトのグランパに聴いて解ったんだ。
その時、言われていた言葉はとてもひどいもので…
『お前を望む人なんていないんだよ!』
『お前なんか消えちまえ!!』
『居なくなれ!バケモノ!!』
時に石を投げつけられたり
居場所となる場所も、全て嫌な思いをするものに変わって…
けれど、そんなひどい目に遭っても
結局は…大事に想おうとするんだ。
辛いのは、自分一人だけじゃないんだって
大局的な眼を持つことができたって
最初ケイトから言われた時は解らなかったけれど
なんか、解るような気がしてきた。
それでね、
見たこともないぐらい、とっても真っ直ぐに好意をぶつけてきてくれた。
『Davie!Davie!^^♪』
どんな目に遭っても、僕を巻き込まないようにしてくれる…
必死に、護ろうとしてくれるんだ。
僕も、ケイトを護りたい。
でも、僕はケイトほど強くない。
それで死ぬかもしれない。
でもね、もしそうなっても責めないであげて。
何でも真に受けちゃう子だから(微笑)
僕は、ケイトが…
真っ直ぐに、満面の笑みで笑いかけてくれる。
隙だって言わんがばかりの笑みを、いつでもぶつけてくれるんだ。
僕は、それがとても嬉しかった。
周りのみんなは、一瞬で傷が治るのを見て
化け物とか言うけれど、僕はそうは思わないよ。
(一部では、スーパーマン!ってはしゃぐ子もいたけど)
だって…
不安そうに、瞳を震わせながら涙を浮かべる所なんて
本当に、人間そのものだから…
(デイビィ(震))
僕は将来、一緒にNBAの選手になるよ。
バスケが大好きだから…
ケイトも、一緒になるんだよ?
約束したんだ…
一緒に嵐を巻き起こしに行こう!って
(ケイト「ぱあ)Hurricane!」
Davie「Storm!」
ケイト「Dinosaur!」
きゃっきゃっ!^^♪)