第11章 Davie(デイビィ)の時間
祖父「…いいんだな?」
ケイト「当たり前だ!!
そのために…
私は今、ここにいる!!
生半可な覚悟じゃない。
Davieがいてくれたから
私は、今の私でいられた。
GrampaもGrammaも…
いつだって、どんな私でも受け入れてくれた。
もう、迷うわけにはいかない。
だって…(涙)
母さんの遺してくれたバスケを
Davieとも過ごしたバスケも、全部大好きだから(微笑」
そう微笑みながら、涙を流した。
祖父「そうか…
もう、一生の道だと決めたんだな(真剣」
ケイト「ごしごし)うん!!」
その言葉に、私は涙を袖で拭いてから
真剣な表情と眼差しを真っ直ぐに向けて、頷いた。
これ以上、何も失わせたくない。
何も、無駄になんてしたくない。
ただただ、必死だったんだ…
それから私は、Davieとの約束を果たすために
NBAに入るために、死に物狂いで祖父に食らいついていった。
Davieから誕生日にもらった、白布のヘッドバンドをつけたまま…
祖父「どうした!?もうやめるか?」
ケイト「やめてたまるか!!
Davieとの時も…
父さんと母さんとの日々も、無駄になんてできるかー!!」
そうして、何度も突っ込んでいった。
一人だけで、NBAの次元を超えるために…
そして、それから約一年…
12歳の誕生日に、NBAの最強スタメン5人と試合形式で戦わせてもらった。
気付けば、NBAの選手のスタメン5人を相手に
自由自在に翻弄させ、圧勝できるほどに実力がついていた。
11歳の誕生日に飛び級で受かった、ハーバード大学で
力の向きとか、力の流れに組み込むとかの範囲の
物理学を専攻に選んで、論文書いて
入学してから一年で、飛び級で卒業した二日後の時だった。
(第一部・200~203ページ参照)
異例らしいけど、そんなのはどうでもよかった。
ただ、証明したかった。
二度と、誰にも負けないと…
どんな困難が相手でも、何が相手だったとしても……
その圧勝した後、12歳の誕生日から
NBA選手になる切符を、アメリカからもらった。
ただ、届いて欲しかった。
Davieが、安心して笑ってられるように…
心配しないで、幸せを求めて生きられるように……