第2章 シルバーウィークの時間
殺せんせー「ええ。私も嬉しいです^^//」
そう、二人は笑い合っていた。
とても幸せそうに、輝かしい笑顔で…
それをカルマくんは
そっと扉際に移動して、微笑みながら見ていた。
邪魔にならないように…
微笑み合ってから、今度は殺せんせーが言い出した。
殺せんせー「その雪村先生は…
今もケイトさんの隣に?左隣を見ていましたが」
そう言われて、左隣を見た。
殺せんせー「あ、言いたくないのなら言わなくてm
ケイト「うん^^」
殺せんせー「!」
ケイト「すぐ隣にいるよ?(微笑」
そっと、左手で指し示した。
それに向き合って、殺せんせーは言い出した。
殺せんせー「………
多くの言葉は、きっと要らない。
そう思いますが、私もまた一つの言葉を返したいと思います。
…
「私を、教師にしてくれて…
本当に、ありがとうございます^^//」」
そう言いながら、その場所に歩み寄って
雪村先生と向き合って、その手を取ろうとするそれは…
なぜか、邪魔してはいけないもののようにも感じた。
ケイト「あ…」
殺せんせー「…消えましたか?」
僕等は、その小さすぎる変化に気付かなかった。
でも、殺せんせーとケイトちゃんは気付いてて…
ケイト「…うん。
とても、幸せそうな笑顔をして…
また、飛んでいった。
きっと、また見守ろうとしてくれてるんだろうね」
殺せんせー「…(涙」
ケイト「…(なでなで」
その直後、ケイトちゃんが視たものが伝わってきた…
雪村先生の、満面の笑みが。
その時、殺せんせーから涙が一筋零れ落ちていって…
その背を、ケイトちゃんは優しく撫でていた。
殺せんせー「……あなたは、聴かないんですか?」
ケイト「……とっても、辛いもののような気がするから(俯く)
先生の起点になったってのは解ってる。
それでも…
殺せんせーが話したくなるまで待つよ(微笑)
皆が、そうしてくれたように。
それが、私の答えだ!^^(にっ!」
そう笑いながら、顔を向けて言うケイトちゃんに
殺せんせー「ありがとうございます^^」
幸せそうに、殺せんせーは頷いた。
それから殺せんせーは
天を見つめながら切なそうな顔をして、僕等に笑いかけた…
それは、前を進んでいこうとしてるようにも見えた。