第11章 Davie(デイビィ)の時間
大人になっても、使えるようなヘッドバンドだった。
それを、出会ってから一年目までずっと使ってた。
お揃いで、NBA選手を
1 on 1で倒せるまで、ずっと…
何度も、何度も……
格闘術を教えたりもした。
日本人学校の人たちの影響から、気味悪がる人もいた。
けど、アメリカ人の中では
力に対して
『スーパーマン!?//』と、大喜びする人たちもいた。
他にも、その治る力が要因で
さらわれかけたこともあった。
Davieが必死に、立ち向かってくれた時の写真もある。
Davieを巻き込むまいと、私が必死に戦ってた写真も。
そのために、格闘術を教え込んだ。
護りたいって言ってくれたから。
私も護りたかったから。
絶対に、離れないようにしてくれた…
そんな人、なかなかいなかったし
理解者自体、できるわけなんかないって思ってた。
でも…
違ったことが、素直に嬉しかった。
そして…
これからも一生、ずっと続くんだって思ってた^^
その当時にもらった白いヘッドバンドは
今でも、使い続けている。
大人になろうが、いつまでも使おうって思ってたんだ。
でも…
ばぁん!!
町中で、近道として路地裏を通ろうとした矢先…
Davie「!Kate!!(がばっ!!」
Kate「?」振り返る
気付けば…
Davieが、私に覆いかぶさっていた。
それとほぼ同時に、銃声が鳴り響いていた。
その折、なぜか私は…
昔にDavieとした約束が、脳裏に浮かんでいた。
Monsterと蔑む目を向けられた後
必死に探しに、追いかけてきてくれて
草藪の中に入ってきて、目の前にしゃがみ…
『一人にしない』と
『ずっと友達』だと
『痛みがあれば、言って欲しい。
何でも聴くから^^』
何より…
『好きだよ(微笑』って言葉を、言ってくれた。
『大きくなったら、NBAで一緒のチームに入って
どこまでも戦おう!
そして…優勝しよう!』と約束した。
『実力は、ハッキリしている。
ケイトの方が上だろう。
それでも、差別はしない。
化け物だからなんて、僕は言わないよ(微笑)
大丈夫…
絶対、一緒に強くなろう!^^』
そうした一生の約束も一緒に、脳裏へ…